早い時期に入居すると要介護度が高くなり退去させられるリスク
自宅ではなく最期は高齢者施設でと決めている人も多い。その場合はタイミングが重要になる。遠藤氏が語る。
「近年人気が高い『サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)』に70代前半などの早い時期に入居する人がいます。しかし、歳を重ねて要介護度が高くなると退去させられるリスクがあります。サ高住は外部の介護事業者に料金を払って介護サービスを受けるのが一般的で、認知症や胃ろうなど重い病を患うと施設で対応できないケースがあるのです。
サ高住を退去して特別養護老人ホームを探しても人気のために順番待ちですぐに入居できず、もし自宅を売却していると行き場が無くなるといったケースも考えられます。施設入居のタイミングは健康寿命を超え、体が動かなくなってきてからでいい。その前に施設を見学したうえで、入居にかかる費用を計算しておきましょう」
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※週刊ポスト2025年10月10日号