中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

借金踏み倒しで破壊される人間関係、貸す側の怒りの内情

借金を契機に人間関係は大きく変容する

借金を契機に人間関係は大きく変容する

「タダより怖いものはない」とはよく言ったものである。「タダ」に値切ろうとした途端、相手は牙を剥き、あなたに対する悪評を巻き散らかす──。これまでに総額1880万円のカネを貸し、840万円を踏み倒された経験を持つネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、カネを踏み倒して「タダにしようとした」人間のことを憎み、縁を切り、公の場では名前は出さぬまでも、裏では散々名前を出して悪口を言うようになったという。同氏が「借金と人間関係」について意見する。

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 これまで私は上記説明文の通り、人にカネを貸し、回収作業をし、或いは踏み倒されてきました。はっきり言いますが、借金を返さないヤツはクソです。それぞれの事情はあるとはいえ、大抵の場合、借金をする者は身の丈に合っていないことをやろうとする結果、損をし、仲の良い人間の優しさに頼り、最終的に踏み倒した結果、人望を失うのです。

 私自身、人間関係については「その時々の棚卸をする」という考えを今はしています。つまり、その時々に仲のいい人はいるものの、一生仲がいい人なんてものは滅多にいないわけで、自然と遠縁になってしまう人が大勢いても仕方がない。だからこそ、基本的には私は「そんなに深い関係にならないのが人生においては無駄なトラブルを避けることができるのではないか」、と考えるようになりました。

 幸いなことに借金を頼まれたのは2001年から2013年までの12年間の話で、2013年以降、明確に「借金を踏み倒すバカとは縁を切る。お前の悪評を周辺に撒き散らかす」という宣言をし、さらには他人に期待しない人生をすると決めてから借金の依頼は一つも来ていません。カネを借りる側は「その場を乗り切るために『より優しい人』」を求めるのですが、そこで頼まれた人間は、「いつカネを返してもらえるのか……」と疑心暗鬼になる対象が一人増えるだけなんですよ。

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