衣替えシーズンや大掃除で気を付けたい下着の捨て方
さまざまなものが高騰するなか、衣服品は中古市場が活発化。買取を行なう店も多数存在し、実際に衣服を売ったことがある人も多いだろう。一方で、悩ましいのは下着の処分だが、Xには“下着救出界隈”というワードが飛び交っていることをご存知だろうか。捨てられる女性用下着を「救出」するという名目のもと、ゴミ袋をあさるなどして、女性用の下着があればそれを持ち帰ってしまう行為を報告するものだ。
ゴミ袋から下着をあさられたことがある、あるいはそうした行為の痕跡を目撃したことがあるという体験談を聞くとともに、被害にあわないよう気をつけるべき点を考察する。
切り刻んだり紙袋に入れて捨てるように
IT企業に勤務する20代女性・Aさんが、SNSで“下着救出界隈”という言葉を知ったときの心境を振り返る。
「あるアカウントが、ゴミ袋から回収した女性用下着を撮影した写真を投稿しているという情報が回ってきたんです。投稿には“救出”と書かれていて、回収した下着はネットで売っているようでした。本当に気持ち悪かったです……」
それ以来、下着の捨て方を見直したというAさん。「まさか、ゴミ袋があさられるとは思わないじゃないですか」と語る。
「下着なんて、めちゃくちゃ適当に捨てていました。生ゴミや紙類のような燃えるゴミと一緒に袋に入れるだけなので、見ようと思えば袋の外から丸見え状態だったこともあるかもしれません。ゴミ袋をあさられる危険性があることがわかってからは、多少切り刻んだり、紙袋に入れて捨てるようにしています」(Aさん)
下着メーカーのグンゼやトリンプのホームページによると、下着を捨てる方法は、まずは分別するためにブラジャーやショーツの布と金属・樹脂部分をハサミで切り分けることを推奨。その後、それぞれのパーツを可燃ごみや不燃ごみなど、地域ごとの分別ルールに従うことになるが、下着がそのまま見えるように捨てると防犯上の懸念もあることから、両社とも捨て方のポイントとして新聞紙や紙袋・包装紙などで包んでから、ほかのゴミと一緒に捨てることや、細かく切って捨てることを勧めている。