戸松信博氏が注目する企業は成長率の高さよりも「中身」(写真:イメージマート)
自民党総裁選で高市早苗氏が勝利したことで最高値更新に沸き立った株式市場だったが、翌週には公明党の連立離脱を受けて株価が急落するなど、先行きは見通しにくくなっている。ただ、調整が入った局面はチャンスでもある。今後、利益を大きく増やし、株価が上がっていくと期待される銘柄であれば、「絶好の仕込み時」とも言えそうだ。
マネーポストWEBでは、金融情報サービス会社・アイフィスジャパンが集計した3期先のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)をランキング化。前期の当期利益と、3期先の当期利益予測を比較し、伸び率が高い順に並べた。その「3年後に大化け期待の銘柄ランキング」のトップ100を、国内外の金融市場に精通するグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏に分析、注目銘柄を厳選してもらった。
戸松氏が重視するのは成長率の高さよりも、その「中身」。独自の強みを発揮して、同じ業界内でも他を圧倒する「構造的競争力」を持つ企業だという。
スケーラビリティと競争優位性を保っている
そうした観点で注目するのが、33位にランクインした【デジタルハーツホールディングス(東証プライム・3676)】である。
「ソフトウェアの不具合検証(デバック)サービスを手がけていて、創業以来培われたデバッグ能力とエンジニアリソースが強みです。技術力はもちろん、それを支える専門のテストエンジニアを抱えることで、スケーラビリティ(拡張性)と競争優位性を保っています。システム開発・運用・テストの需要は今後も増えると予想され、業績拡大に伴う株価上昇も期待できるでしょう」(以下、「」内コメントは戸松氏)
