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キャリア
推薦入試における「評点平均値」の評価

推薦入試で大学が重視していた「高校の偏差値」×「平均評定値」というダブルフィルターに異変 指導要領改訂で学力と評定の相関が崩れ頭を抱える大学も

高校偏差値×評定という“ダブルフィルター”

 総合型選抜も以前より「この高校でこの評定平均値ならこの学力」という視点で合否を決める傾向が強まっているようだ。

 実際、日本の総合型選抜で「評定平均は見ません」と表向きにいう入試でも、合格者を分析すると、難関校で評定平均値の高い生徒が合格しやすい傾向が分かる。「高校の偏差値」「評定」という“ダブルフィルター”があり、既存の学力ヒエラルキーが維持される仕組みとなっているのだ。

 実際、大手推薦塾の講師もYouTubeで、最難関私大の総合型選抜を「名門校出身で評定が一定以上の生徒が有利」と発言している。

 一方でMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の総合型選抜を見ていると、「どの高校の評定平均値も同じ評価をする」というケースもあるが、どちらにせよ評定平均値は重要である。

 もちろん、評定平均値が低くても慶應のSFCや筑波の「AC入試」など難関の総合型選抜に合格するケースもあるが、例外的と捉えていいだろう。

 学習塾検索サイト「塾選」の牛田雅子編集長は「朝日新聞Thinkキャンパス」(2025年3月6日配信)で次のように語っていた。

「多くの受験生が希望するGMARCH(編注:「G」は学習院)以上の総合型選抜では、評定平均が4くらいないと書類審査も厳しいかもしれません」

次のページ:学習指導要領改訂で崩れた学力と評定の相関

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