サナエノミクスに次々と買い
もちろん、懸念材料がないわけではない。連立政権が樹立したとはいえ、維新は閣外協力にとどまり、依然として圧倒的多数の与党ではないことに変わりはない。
「高市さんが失言などしてしまえば株価も調整が入りやすい。政権基盤がそれほど盤石ではないように、株価もちょっとしたきっかけで調整するリスクがあることを前提に考えるべきです」
とはいえ、市場の期待は高まっている。高市首相といえば、安倍晋三・元首相の後継者を自認し、その政策もアベノミクスを踏襲した「積極財政」「金融緩和」「経済安全保障強化」などを主軸に据える「サナエノミクス」としている。すでに株式市場では、その政策の後押しが期待できる銘柄に次々と買いが入っている状況だ。
では、そのなかから上昇が期待できる「注目テーマ」は何か。
【プロフィール】
なのなの/兼業投資家。大学時代から投資歴20年以上。当初6年間は赤字だったが、高配当株をメインとした2008年以降は17年連続で黒字。2021年に1億円達成し、現在の保有資産は2億円超。著書に『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)。