雨の日の“傘さし運転”は反則金5000円となる
2026年4月の自転車への交通反則通告制度、通称「青切符」の導入まであと半年。16歳以上が自転車を運転する際、自動車と同じように反則金が課せられる。対象となる違反は基本的に周囲の人や車にとって危険な場合で、113項目と多岐にわたる。また反則金の額は、たとえばスマホで通話をしながらの運転では1万2000円、信号無視が6000円、傘さし運転5000円。“手痛い出費”が待ち受けることで、事故を抑止したい考えだ。
ところで自転車が老若男女、生活に欠かせない「足」となっている街では、雨の日でも自転車に乗るという人も少なからずいる。特に大阪で、そうした光景を見かけるケースは少なくない。大阪府民は自転車運転への取り締まり強化に対し何を思うのか。
なぜ雨のなか傘をさしてまで自転車に乗るのか?
ある雨の日、取材班が近鉄難波駅前で1時間ほど定点観測をしてみると、若者からシニアまで、老若男女を問わず50人以上の“傘さし運転”をキャッチした。そのうちの一人、「年齢・性別を問わず、雨が降ると傘をさすのが大阪人」だというのは、大阪市在住の会社員・Aさん(40代女性)だ。
なぜ、雨のなか、傘をさしてまで自転車に乗るのかという疑問をぶつけると、Aさんは「逆にどうやって自転車に乗るんですか?」と不思議そうな顔をする。あくまでも“自転車ファースト”なのだ。Aさんは、「雨でも晴れている時となるべく同じコストで目的地に着きたいだけ」と語る。
「雨が降ったからといって歩いたり車に乗ったりすると、余計な時間やお金がかかるじゃないですか。だから、自転車には常に傘を常備しているのが普通ですよ」(Aさん)
