トランプ政権の後押しが期待できるセクターも(Getty Images)
トランプ大統領が打ち出す政策により世界中のマーケットが揺れ動くなかでも、米国株は主要3指数(NYダウ、S&P500、NASDAQ総合)が最高値圏を推移するなど強さを見せている。米国株を専門とする個人投資家のまーしーさんは、年収300万円台のサラリーマンとして働いていた25歳の時に投資を始め、33歳で金融資産1億円を突破したが、現状の米国市場について「まだまだ上がる可能性が高い」との見方を示す。まーしーさんに、トランプ政権下で株価上昇が期待できるセクターについて話を聞いた。
トランプ大統領は今年1月、第二次政権のスタート直後にAIインフラ構築のために4年間で5000億ドル(約76兆円)の巨額投資を行なう「スターゲート計画」をぶち上げた。7月にはAIの技術優位を高めるための国家戦略「AI行動計画」を発表。規制緩和によって米国内の技術革新とインフラ整備を促し、友好国への技術輸出も拡大していきながら、AI分野で世界の覇権を握ることに注力している。
「トランプ政権の後押しがあるので、やはり米国市場では今後もAI関連のハイテクセクターが強いままでしょう。AIが普及するにつれて必要な処理容量も増えるので、半導体やデータセンターへの投資がどんどん増え、電力などのインフラも整えられていく。その結果、AIの機能が向上していき、ますます利用する人々が増えていくという好循環が続くだろうと思います。そうなると株価が上がるだけでなく、不況にもなりにくい。AI関連の勢いはいつまで続くかは分かりませんが、少なくとも1~2年で終わるようなものではないでしょう。
いまは将来的に莫大な利益が見込める市場が目の前にあるので、多くの企業がこぞってAIに投資をして乱立状態になっていますが、その状況はあと2~3年くらい続き、おそらく5年以内くらいに次のフェーズに入ると思います。“AI投資によって利益が出ているのか”の結果が見えてくるようになり、利益が出ていない企業はガクッと株価が下がっていくでしょう。いずれAIは限られた数社が支配するような構造になるのではないかと見ています」(以下、「」内コメントはまーしーさん)
