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ライフ

クマ被害拡大で登山者の安全対策にも意識変化、約8割が「不安を感じ登山をためらう」 AI活用「クマ遭遇リスクマップ」の開発会社に“クマ被害の傾向と対策”を聞いた

リスクが高い場所が一目瞭然の「クマ遭遇リスクマップ」

リスクが高い場所が一目瞭然の「クマ遭遇リスクマップ」

クマが出没しやすい気候・時間的な傾向は

 クマが出没する地域が広がっているところだが、エリア以外に気候や時間帯などといった“出没しやすい”条件はあるのか。

「クマの餌となる堅果や液果のなり具合と気候には関係があり、猛暑によって山の餌が不足する場合は、人の生活圏への出没も増える可能性があります。また、冬眠の期間も気候と関係があると言われており、出没時期に影響していると考えられます。

 活動時間帯は季節や地域によって変わりますが、人里近くに棲むクマは人の活動時間をさけて夜間~早朝に活動するようになるため、人と活動時間が重なる朝・夕に目撃情報が多くなります」

約8割の人が少なからず不安を感じていると回答

約8割の人が少なからず不安を感じていると回答

 改めてクマ対策について、NG事項や留意したい事項はなにか。

「基本的にクマは人の気配を察知すると自分から逃げていくことが多いのですが、近年は人とクマとの距離感が近くなっており、“人慣れ”している個体も度々報告されています。また、市街地に迷い込んだクマはパニックになっていることも多く、積極的に人に危害を与える可能性があります。人を獲物として学習したクマが、食害目的で近づいてくる事例も稀に報告されているため、過去に人身被害のあった場所の周辺では特に注意が必要です。

 クマとの遭遇リスクがある場所に行く際は、クマ鈴、クマスプレー、護身用具など万全の対策をすることをおすすめします。リスクを確認する際には、『クマ遭遇リスクマップ』を活用していただけたらと思いますが、あくまでも人の生活圏におけるリスクマップであり、山林では適用できない点に注意してください」

 なお同社では、今後山林におけるリスクマップも開発していく予定とのこと。出かける際は“人慣れ”しているクマもいるということを忘れずに、対策をしていきたい。

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