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新幹線とF1マシンのツーショット!京都鉄道博物館で実現したJR西日本とホンダ・レーシングの“異色コラボ” 「レーシングカーと鉄道車両は技術と歴史に共通点が多い」

鉄道車両とレーシングカーの共通点

「0系新幹線電車(奥)」と「Honda RA271(手前)」。ともに1964年に登場した車種だ。写真提供:京都鉄道博物館

「0系新幹線電車(奥)」と「Honda RA271(手前)」。ともに1964年に登場した車種だ。写真提供:京都鉄道博物館

 前期には、「0系新幹線電車」の前に「Honda RA271」、「500系新幹線電車」の横に「Lotus Honda 99T」が展示された。これらには、スピードを追求したという共通点がある。

「Honda RA271」は、1964年に日本勢がF1世界選手権に初参戦したときに使われたレーシングカーだ。0系とは、車種の登場年が同じという共通点がある。いっぽう「Lotus Honda 99T」は、1987年に登場し、アクティブサスペンション搭載車として初めて年間を通じて実戦に投入されたレーシングカーだ。500系とは、アクティブサスペンションを搭載している点で共通している。

 後期には、「230 形蒸気機関車」と「Honda RA107」、「100系新幹線電車」と「McLaren Honda MP4/4」が並ぶ。「230 形蒸気機関車」と「Honda RA107」は、日本製にこだわった車両という共通点がある。いっぽう「100系新幹線電車」と「McLaren Honda MP4/4」は、ともに時代の転換期に開発され、時代の先駆けになったという共通点がある。

元 F1ドライバーのトークショーも

 前期の11月15日(土)・16日(日)と、後期の12月20日(土)・21日(日)には、レーシングドライバートークショーが行われる。11月 15日(土)・16日(日)には、野尻智紀選手と岩佐歩夢選手 (ともにTEAM MUGEN所属)、中嶋悟総監督 (元 F1ドライバー/NAKAJIMA RACING 総監督)が登壇する。12月20日(土)・21日(日)には、牧野任祐選手と太田格之進選手(ともにDANDELION RACING 所属)、鈴木亜久里総監督 (元 F1ドライバー/ARTAプロデューサー)が登壇する。

 F1ファンの方なら、中嶋悟総監督と鈴木亜久里総監督という名前を見るだけで、ホンダ・レーシングがいかにこのイベントに注力しているかがわかるだろう。

 その他のイベントもある。11月15日(土)、16日(日)には、レーシングマシン(二輪・四輪)の乗車体験やレーシングカー「SF23 TWIN TIGER(双寅)」の展示が行われる。12月20日(土)、21日(日)には、「McLaren Honda MP4/6」 搭載エンジンの始動実演やレーシングカー「SF23 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 6号車」の展示が行われる。また、前期と後期では、ミュージアムショップ(旧二条駅舎内)でホンダ・レーシングのグッズ等が販売される。

 JR西日本によると、京都鉄道博物館でレーシングドライバートークショーとレーシングマシン乗車体験を開催するのは、初めてとのことだ。まさに鉄道とレーシングカーによる異例のコラボだ。気になる方は、ぜひ京都鉄道博物館に足を運んでほしい。

【プロフィール】
川辺謙一(かわべ・けんいち)/交通技術ライター。1970年生まれ。東北大学工学部卒、東北大学大学院工学研究科修了。化学メーカーの工場・研究所勤務をへて独立。技術系出身の経歴と、絵や図を描く技能を生かし、高度化した技術を一般向けにわかりやすく翻訳・解説。著書多数。「川辺謙一ウェブサイト」も随時更新。

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