月額1100円で提供されている『DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)』
ファンに求められる金額として月額1100円は高くない
一方で、コアなファンが“ダウンタウンあるいは松本人志の新規オリジナルコンテンツを楽しむ場”として考えるなら、当然その価値の評価は変わってくる。
「多くのタレントや著名人が“オンラインサロン”という形で、会員向けの有料コンテンツを提供しています。その料金として月額1100円と考えれば、“相場”でもある。また、特定のタレントやアーティストのコンテンツを配信するサービスもありますが、その相場も月額1000円前後です」
たとえば、EXILEファミリー擁するLDHアーティストのライブ映像などを配信する『LDH LIVE SQUARE』は月額1100円、AKB48グループのライブ映像などを配信する『AKB48グループ映像倉庫』は月額1078円だ。
「アーティストのライブ映像は、基本的に無料で見られないものだからこそ有料の配信サービスが成立する。松本さんが地上波テレビに出演していない現状を考えると、松本さんの新コンテンツが見られるのは、ダウンタウンプラスだけです。一般的な“推し活”と考えれば、月額1100円で数本の新規動画が見られるというのは、コスパとしては悪くないとも言えます」
ダウンタウンプラスは、公式サービス以外に、U-NEXTとABEMAにて、月額770円で新作コンテンツを視聴できるプランが提供されている。月1回行われるという松本人志による生配信は、公式サービスのみで視聴可能だ。
「月1の生配信はまさに“ファン向け”のコンテンツで、こういった部分には“推し活”の要素を強く感じます。会員の満足度を高めるには、このような推し活要素を強化するのも、一つの手段かもしれません」
コアなファンと、ライトなファンによって、コスパの捉え方は大きく異なるといえそうだが、松本が仕掛ける“新たなお笑いのプラットフォーム”はまだまだ始まったばかり。今後の動向を見守りたい。
