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キャリア
堀江貴文氏「結局、動いた人が勝つ」

《動いた人が勝つ》堀江貴文氏が考える、「動かない人」が見落としている「行動は失敗を凌駕する」という摂理 とりあえず「ぜんぶやってみる」こそ「成功への最短ルート」

数打ちゃあたる。それが「成功への最短ルート」になるという(堀江貴文氏)

数打ちゃあたる。それが「成功への最短ルート」になるという(堀江貴文氏)

「多動力」「常識を疑え」「好きなことに没頭しろ」など、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏による、印象に残る言葉は数多い。そんな堀江氏には、昔から「なんで世の中のほとんどの人はこんなに動かないのだろう?」という疑問があったという。

 堀江氏は、そうした“動かない”人たちにはその本当の怖さが見えてないと指摘する。ホリエモンが培ってきた、最強のフィジカル&メンタルハックを著した新刊『体力が9割 結局、動いた者が勝つ』より一部抜粋・再構成してお届けする。【全3回の第2回】

「選択と集中」より「ぜんぶやる」が成功の最短ルート

 僕のもとには毎日のようにビジネスの相談が届く。よくあるのがこんな質問だ。

《現在、アパレルのECサイトを運営しており、新規顧客の獲得を目指しています。そのために以下の施策を検討中です。
・A案 インスタ広告
・B案 インフルエンサーとのタイアップ
・C案 ポップアップストア出店
・D案 TikTok で商品紹介
このなかでどれを優先すべきでしょうか?》

 限られた予算と時間のなかで効果的な展開をしたい。ムダ打ちは避けたい。そんな思いがにじむ相談だ。どんなビジネスや業種であれ、こういった選択肢で迷う人は多いだろう。

 僕は決まってこう答える。「ぜんぶやってみてください」

 たいていの人は驚く。「でも予算が」「いや時間が」と怯むのだ。きっと最初から完璧な選択をしたいのだろう。でも何が当たるかなんて誰にもわからない。もっともらしい仮説を立てたところでしょせん仮説は仮説だ。どの施策がベストなのか。その答えは現実のなかにしかない。

「A案は不発だったけど、少しアレンジしたA+はウケた」「狙っていなかった層からの反応が大きかった」「AとBの掛け合わせでE案を生んだら大ヒットした」

 こうした成果はぜんぶやったからこそ得られるご褒美だ。不発に終わった試みも次の一手の精度を高めるデータになる。いいこと尽くめである。

 ぜんぶやるのは負担が大きすぎる? そんなことはない。一つひとつに全力投球する必要なんてない。その案を軽くやってみて手応えがあればさらに踏み込む。そうでなければさっさと引く。それだけのことだ。時間も予算もいたずらに喰うことはない。

 最初から完璧を目指そうとするから気負う。気負って、ためらって、なかなか身動きが取れなくなってしまう。そうなる前に動こう。ぜんぶやってしまおう。

 論より証拠だ。質より量だ。手数だ。勝ち筋は必ずある。数打ちゃ当たる。そしてそれが成功の最短ルートなのである。

本当の意味での「選択と集中」とは

「選択と集中が大事」とよく言われる。そのとおりだ。特定の事柄にリソースを集中投下すればリターンは速やかに増幅していく。でもそのスキームはのちのち形成されるものだ。

 いろいろ実践して試しながら、有効なものは残し、そうでないものは除外する。そうした取捨選択のプロセスこそが本当の意味での「選択と集中」だと思う。

 私たちの社会は気まぐれで移り気だ。不確実性に満ちており、トレンドも目まぐるしく変わっていく。だから打ち手でいちいち悩むのは得策ではない。そのあいだに時間とエネルギーも消耗してしまう。もったいない。

 立ち止まるな。イージーに、身軽に、ぜんぶやろう。確実に成果を出せる手立てはそれしかないのだ。

【POINT】
最初から完璧を目指すな。イージーにまず実行しよう

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