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キャリア
堀江貴文氏「結局、動いた人が勝つ」

《動いた人が勝つ》堀江貴文氏が考える、「動かない人」が見落としている「行動は失敗を凌駕する」という摂理 とりあえず「ぜんぶやってみる」こそ「成功への最短ルート」

動かないと、何歳だろうが「老化」するという

動かないと、何歳だろうが「老化」するという

「動かない」という静かな病

 動く。それはリスクテイクするということだ。すぐに成果は出ないかもしれない。何度も失敗するかもしれない。でも動き続けるかぎり、小さな成功体験もまた確実に積み重なっていく。その喜びが、やり抜く燃料になる。そしていつしか勝ちグセが刷り込まれるわけだ。行動は失敗を凌駕する――それが世の摂理である。

 ところが多くの人はその摂理を退ける。その場にとどまり、昨日と同じ今日、今日と同じ明日をただこなす。動かないと何もはじまらないとわかっているのに動こうとしない。失敗を恐れるのだ。笑われたくない。気まずい思いをしたくない。見下されたくない。プライドを傷つけられたくない。

 ゆえに「動くのが面倒だ」と開き直ってしまう。燃料がないから動けないのではない。動かないから燃料にありつけないのだ。

 その場にとどまっていれば、たしかに失敗の痛みとは無縁だろう。何も起きないのだから当然だ。ということは失敗の痛みにかぎらず、あらゆる刺激がなくなるのである。そこで起きるいちばん厄介な事態はなんだろう? 思考の劣化である。

 思考とはすなわち行動だ。「いざやってみると勝手が違った」「思ったより楽しかった」「その人に会いに行ったら驚かされた」そんな予想外の出来事によってあなたの思考はアップデートされる。視野が拡がり、柔軟性やキレが沸き立つのだ。

 かたや、その場にとどまる人はずっと不活性状態である。自分の狭い世界に居座り、見たいものだけを見て、信じたいものだけを信じる。ネットの偏った情報や古い価値観が揺るがぬ“正解”になってしまう。思考のアップデートなんて望むべくもない。そうなるともう何歳であろうが立派な老化だ。

「動かないこと」の本当の怖さはそれだ。痛みはない。でも静かにじわじわ進行する病のように衰えていく。最悪である。

予定調和の小さな世界に未来はない

 騒がしく動きまわる子どもたちを見てほしい。彼らは片時もじっとしていない。まさに燃料のかたまりだ。何かを発見しては目を丸くし、友だちとケンカしては頬を膨らませる。恐れることなく全身で刺激を浴びているのだ。だから大人を驚かせるような突飛な発想が次々と出てくる。

 あなたはどうだろう。彼らのように彩りにあふれた日々を送っているだろうか。未来に向かって力強く推進しているだろうか。子どもに負けてはいられない。

 失敗を遠ざけるのは、生きながらにして死んでいるようなものだ。失敗はリスクではない。可能性である。その場にとどまり続けるほうがよほどリスキーだ。新しい出会いもなければ、未知の体験で蒙(もう)を啓(ひら)かれることもない。もちろん人生を変えるチャンスなんてめぐってこない。

 予定調和の小さな世界。たとえ居心地がよくてもそこに未来はない。未来はあなたの手のなかにはないのだ。あなたの外にある。

 その場にとどまるな。リスクテイクしよう。犬も歩けば棒に当たる、だ。動けば必ず何かが起きる。失敗も成功も味わえる。そしてひとつの成功はどんな無数の失敗にも勝るのである。あなたの失敗を非難したり、笑ったりする人は挑戦を放棄したヒマ人だ。笑い返してやればいい。

【POINT】
思考とは行動だ。動けばおのずと頭は冴えわたる

*堀江貴文著『体力が9割 結局、動いた者が勝つ』(徳間書店)より一部を抜粋して再構成。

第3回に続く

【プロフィール】
堀江貴文(ほりえ・たかふみ)/1972年、福岡県生まれ。実業家。ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、多数の会員とともに多岐にわたるプロジェクトを展開。『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『2035 10年後のニッポン』(徳間書店)など著書多数。

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