トレードメンタルは収益に大きく影響する(写真:イメージマート)
為替の値動きから利益を狙うFX(外国為替証拠金取引)は、少額から始められる特徴がある一方、資金管理が難しく「ハイリスク」の投資商品として見られることも少なくない。FXで億り人を達成した専業トレーダーの加藤ムネヒサ氏は、FXで勝つためにはトレード手法や資金管理だけではなく、「トレードメンタル」も重要だと説く。
“3年でFIREを目指す”想定で、加藤氏のレードノウハウを紹介する『元手30万円からわずか3年でFIREを叶える爆益トレード 黄金のスキャルピングFX』(KADOKAWA)より一部抜粋・再構成して、お届けする【全5回の第5回】。
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本章のテーマであるトレードメンタルとは、「トレード中における心理状態」のことを指します。トレードメンタルの重要性については、“トレードの3つのM”という有名な概念があります。
この概念を提唱したのは、アレキサンダー・エルダー博士という著名なトレーダー、テクニカル分析の専門家で、『投資苑』(パンローリング)などの著書で、その「3M」を明らかにされています。
トレードで成功するなら3つの「M」を揃えましょう、という非常に分かりやすい考え方であり、その3つこそが、トレード手法(Method)、資金管理(Money)、トレードメンタル(Mind)になります。頭文字が全てMですね。
この話のポイントは、この3つ全てが揃っていることが重要ということで、どれか1つでも欠けると、FXでの成功が実現しづらくなります。
まず、3つのうち、「トレード手法」が大切という点は、誰もが納得できるでしょう。期待値がプラスであるトレード手法をトレーダーが修得できていないと、単純に資金が増えていかないからですね。
次に、「資金管理」も大切という点は解説しました。資金管理2%ルールにもとづいてトレードすることが、実は最大・最速のお金の増やし方になる点は、深く理解しておく必要があります。
