優待や配当をもらわず「値上がり益を狙う“先回り投資”」のポイントとは(写真:イメージマート)
1日の値動きが1000円以上になることも珍しくない日経平均株価。株式市場の乱高下に右往左往せずに済む投資手法があるという。株主優待や配当を目当てに投資する人が多いことを逆手に取り、どちらも受け取る前に売却して値上がり益を狙う“先回り投資”だ。投資歴40年で、数々の相場の難局を乗り越えてきた億り人・JACK氏にそのポイントを聞いた。
JACK氏は18歳の頃から株式投資を始め、現在57歳。IPO(新規公開株)を中心とした株式投資で資産を築いた兼業投資家だ。投資歴約40年のカリスマ個人投資家は今の投資環境について「難しい相場だ」と言う。
「日経平均が5万円を超えましたが、実体経済ではトヨタなどの工場がフル稼働しているわけでもなく、飲み屋が満席というわけでもなく、サラリーマンの給料が増えているわけでもありません。この先、本当にどうなるかはわかりませんが、日経平均がさらに上昇していくというよりは、一度は下振れする可能性があるのではと感じています」(以下「」内のコメントはJACK氏)
そう語ったうえで、何より重要なのは「退場しないこと」だと強調する。
「多くの人が(市場から)去って行くのを見てきました。しかし、市場にいることで必ずチャンスは来ます。株価が上がりやすい局面が来た時に離れているともったいない。いかに退場しないで長くとどまれるか。特にサラリーマンの人は、大損をすると本業にもダメージが出てしまう。私が長く続けられているのは、こうすれば損が少なくなるとか、こうすれば優待がもらえるんじゃないかとか、色々工夫してきたからだと思っています」
