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《エリートの割合が多いとの研究も》「“あ行の名字&4月生まれ”は有利」説は本当か? 該当する東大卒男性が振り返る学校生活での「あるある体験」

 授業中はどうか。

「出席番号が1番だからという理由で先生に当てられがちなのは確かです。先生がまだ生徒の名前を把握しきっていない、新学年の最初の授業で当てられることが多かったと思います。“出席番号1番あるある”としては、身体測定やワクチン接種の際に、誰よりも先に終わって、1人で教室に帰ったという記憶があります」

 そんなAさんは、勉強や運動で苦労したことはまったくないという。

「4月生まれがどれだけ影響しているかはわかりませんが、勉強がわからなかったことも、運動ができなくて困ったこともない。自分で言うのもなんですが、成績は小学校に入ったときからずっと良かったです」

東京大学に進学するも…

 そんなAさんは、高校で都内の有名進学校に入学。そこでは、名字が「あ行」であることを意識する機会は一気に減ったという。

「進学校だからか、いろいろなことに積極的な生徒も多く、“出席番号が1番だから何かを任される”ということはほとんどなかったです。先生も自主性を重んじるので、出席番号が1番だからといって何かを割り当てることもない。自分としても、それまでの反動もあってか、“やらないでいいならやらない”というスタンスになりました」

 その後、Aさんは1年の浪人期間を経て東京大学に入学。一見、エリートコースを歩んだかにように見えるが……。

「大学に入ってからは勉強のモチベーションも下がり、1年留年。就職活動も上手くいかず、卒業後は大学院に進学しました。でも、研究室に馴染めなかったり、やりたい研究ができなかったりして、1年間の休学を経て、結局大学院は中退してしまいました。小・中では、4月生まれで出席番号が1番だからこそ、成長や経験に好影響を与えた側面はあったとは思いますが、大学ぐらいになるともう関係ない。しかもその後エリートコースを進むかどうかは、また別の話です。ただ、いい意味で諦める力もあるのか、今はマイペースな生活を楽しんでいます」

 自分で選べない、名字や生まれ月。その影響はどこまで人生に及ぶのだろうか。

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