億り人たちが注目する「“3年後に高配当”が期待できる株」の特徴とは(イメージ)
日経平均が5万円前後で乱高下する中、高配当株に注目する投資の達人も少なくない。今後さらに配当が増えると見込まれるのはどういった銘柄なのか。金融情報サービス会社アイフィスジャパン協力のもと、「3年後に高配当」が期待できる銘柄をランキング化。この中から億り人たちが注目する銘柄を聞いた。
“3期先コンセンサス予想”をもとに足元の株価から「配当利回り」を算出
アイフィスジャパンは、主要証券会社16社のアナリストによる業績予想をもとに算出した「IFISコンセンサス」を機関投資家などに提供するほか、個人投資家向けに「IFIS株予報」をYahoo!ファイナンスなどで掲出する。今回は、主要アナリストによる3期先の1株配当予想の平均値である「3期先コンセンサス予想」をもとに足元の株価から「配当利回り」を算出し、利回りの高い順にランキング化した。
ランキングをどう読み解くか。資産1.5億円超の「Bコミ」こと坂本慎太郎氏(こころトレード研究所所長)が解説する。
「まず将来的に増益が予想される企業は利益を配当に回せる余力があるので増配も期待できる、という前提で考えるといい。そして増配など株主還元を拡充している銘柄は投資家の人気も高く、ひいては株価上昇につながりやすいという期待も持てるわけです」
ランキング表からさらに有望銘柄を絞り込む“目”も重要に
もちろん、3年の間に予期せぬ出来事が起こり、想定外の業績悪化につながることもある。
投資歴40年以上で、長期分散投資によって資産9億円超を築いた元消防士のかんち氏は「3年先の業績(利益)予想でさえ難しいので、増配を正確に見通すのはさらに難度が高い。予測が当たるかは、それなりにムラが出るでしょう」と指摘する。
つまり、このランキング表からさらに有望銘柄を絞り込む“目”も重要になる。
保有する600超の銘柄から年間2400万円以上の配当収入を得るかんち氏の高配当株の選び方はシンプルだ。
「配当利回りが4%以上、かつ増収・増益・増配の3条件で絞り込む。たとえ株価が横ばいでも4%の配当が得られて、増配すればそれ以上のリターンになる。これが“王道”です」
ランキングは未来の予測だが、同じ指標の過去の実績のチェックも重要という考え方だ。
「余裕があれば総資産・自己資本が増えているか、自己資本が低下している場合は先行投資(設備投資・研究開発費)のためかをチェックします」(かんち氏)
