年2000万円超の配当金を受け取る元消防士億り人・かんちさん
高市政権の誕生後に日経平均株価は急騰して5万円を突破したが、その後は乱高下する展開を見せている。そうしたなかでの銘柄選びは悩ましいが、株を持っているだけで得られる「配当」を狙った高配当株への投資に魅力を感じる人は多いだろう。高配当銘柄のなかでも、将来的にさらに配当が増えると見込まれるのはどのような銘柄なのか。
マネーポストWEBでは、金融情報サービス会社アイフィスジャパン協力のもと、「3期先の配当」のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計した。そのうえで、算出基準日(11月21日)時点の株価から、3期先の予想配当の「配当利回り」を算出して、高い順にランキング化。その「3年後に高配当期待の銘柄ランキング」のトップ100のなかから、資産9億円で高配当株投資の達人として知られる元消防士のかんちさんに、注目銘柄を解説してもらった。
投資歴40年以上のかんちさんは、超分散型投資のスタイルで保有銘柄は600超を数える。年間での配当金収入は約2400万円にのぼる。
高配当銘柄の絞り込み方
かんちさんはまず、「3年後に高配当期待の銘柄ランキング」の全体を見た印象についてこう話す。
「もともと高配当株で、増配によってさらに高配当になると期待されているわけですから、まさに私の好きな銘柄と言えます。実際、私がすでに保有している銘柄でランクインしているものも多い。
ただ、すべてが重なっているわけではありません。というのも、3年先の利益予想でさえ難しいなか、さらに増配まで正確に見通すのは難易度が高い。実際に予測が当たるかはムラが出ると思います。私自身、増配を期待して買って、そうなる銘柄もあれば、まったくダメな銘柄もありますからね」(以下、「」内コメントはかんちさん)
それゆえ、ランキングに挙がった銘柄から、実際に買う株をさらに銘柄を絞り込む必要があるとかんちさんは見る。
「業績好調で配当余力がある銘柄ほど3年先の配当金は高くなると思います。ですからランクインした銘柄から、利益の伸びだけでなく、配当余力の有無もチェックすれば、もう少し絞り込めるのではないかと思います。
私が配当余力をチェックする際に基準のひとつにしているのが『配当性向』の指標ですね。企業の当期純利益からどれくらいを配当金として株主に還元しているかを示す指標です。配当性向があまりに高いと無理して配当金を支払っている状態で、経営そのものに支障をきたすリスクがあるとみます。50%以下なら適正だと考えられるでしょう」
