高配当を目当てにしつつ「TOBも狙える銘柄」に注目(Getty Images)
日経平均株価5万円は「天井」なのか、次なる高値に向けた「通過点」なのか――。乱高下が続く日経平均は先行きが読みにくい相場となっている。銘柄選びに頭を悩ます個人投資家も少なくないが、そうしたなか、少しでも安定を求める人にとっては、株を保有しているだけで得られる「配当」狙いの投資がある。まして、将来にわたって配当が増える見込みなら、より有力な選択肢となるに違いない。
今回、マネーポストWEBは金融情報サービス会社アイフィスジャパン協力のもと、「3期先の配当」のコンセンサス予想(主要証券会社16社に所属するアナリストの業績予想の平均値)を集計。算出基準日(11月21日)時点の株価から、3期先の予想配当の「配当利回り」を算出して、高い順にランキング化した。その「3年後に高配当期待の銘柄ランキング」のトップ100を、資産2億円超の兼業投資家・なのなのさんに分析してもらい、注目銘柄の解説を聞いた。
『月41万円の“不労所得”をもらう億リーマンが教える「爆配当」株投資』(KADOKAWA)の著書があるなのなのさんは投資歴20年以上。高配当株投資をメインに2008年以降は17年連続の黒字を達成している。
なのなのさんが保有する高配当銘柄は数多く、ランキングの上位50社のうち、すでに25銘柄ほどを保有しているという。そんななのなのさんが、高配当を目当てにしつつも、「TOB(株式公開買付)も狙える2銘柄」をピックアップして解説してくれた。
親子上場解消などに伴うTOBで株を買い集める際、既存の株主には市場での株価に上乗せされた価格が提示されることが多い。それを狙って、株価が安いうちに先回りで投資しておけば、上乗せされた価格で買い取ってもらえるので値上がり益も望めるというわけだ。
