守備の要である捕手の評価は難しいが、それでもオリックスの森友哉(30)が厳しいシーズンを送ったことは疑いようがないだろう。年俸4億円ながら7月に右太もも裏の筋損傷で離脱し、1塁打あたり約909万円の高コストに。契約更改の会見では「チームのためになることが何もできなかったシーズン」と自ら振り返ったが、複数年契約のため来季も現状維持の年俸4億円である。
一方、打者のコスパ上位も活躍した若手が並ぶ。
「ベスト1位と2位はともにロッテの野手で、1位の山本大斗(23)は2020年の育成ドラフト3位の外野手。高卒2年目の寺地隆成(20)は正捕手争いに食い込み、116試合で打率.256と規定打席にも到達して飛躍しました。今オフは年俸550万円から4倍増となる2200万円でサインしています」
巨人で唯一ベスト10にランクインしたのが泉口友汰(26)。プロ2年目の今季は巨人で長く坂本が守っていたショートで定位置を獲得し、ゴールデン・グラブ賞とベストナインに選ばれた。ランキングからもチーム再建に向けた「希望の星」であることがよくわかる。
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※週刊ポスト2025年12月26日号