打者の“良コスパ”1位はロッテの2020年育成ドラフト3位の山本大斗(時事通信フォト)
2025年のプロ野球はソフトバンクの日本一で幕を閉じた。平均年俸12球団1位(6806万円)の球団が頂点に立ったわけだが、詳細に見ていくとソフトバンクや、セを制した阪神にも巨額年俸を手にしながらそれに見合う活躍ができなかった選手が数多くいた。今季の“給料ドロボー”は誰か──。コスパの良い打者・悪い打者を調べてみた。
今季、一軍で登場した野手は363人だった。プロ野球を各種データで分析した『データ・ボール』の著書があるライター・広尾晃氏協力のもと、各選手の年俸と成績から“コストパフォーマンス”を算出してランキング化。「1塁打あたり」の年俸を算出した(参考値で「1打席あたり」を併記)。
「ワーストランキングには巨人の長野久義(41)、中日の中田翔(36)、阪神の代打の切り札だった原口文仁(33)ら今季限りでユニフォームを脱いだ選手が多い。ワースト3位になった西武のレジェンド・栗山巧(42、8000万円)は、来季まで現役を続けてから引退すると表明していますが、今季は1塁打あたり4000万円という数字に終わっています」(広尾氏。以下同)
来季も現役続行なのは、巨人でマー君との同級生コンビが注目された坂本勇人(36)も同様。年俸5億円ながら一軍に定着できず、1塁打あたり1000万円近い高コストに終わった。オフの契約更改では2億円ダウンが話題となったが、それでも年俸3億円で来季への不安は拭えない。他にも年俸4000万円で4塁打に終わった小林誠司(36)、年俸1億6000万円で29塁打の大城卓三(32)ら巨人の選手の名前が目立つ。
