リール付きキーホルダーはゴールドカラーで展開
ハローキティやマイメロディをはじめ、数々の人気キャラクターを生み出してきたサンリオ。1960年の創業以来、日本を代表するIP(知的財産)企業として、株式市場でも存在感を誇る。現在では450以上のキャラクターを抱え、毎年開催される「サンリオキャラクター大賞」では、2025年に総投票数6316万票を記録するなど、その人気は今なお衰えを知らない。
そんな折、ファンシー雑貨を企画・販売を行っている株式会社3caratでは「おとなのサンリオ」をテーマとしたラインナップを発表した。キャラクターを前面に押し出すのではなく、上品さと控えめな可愛らしさをまとったお出かけ雑貨だ。かつて1998年から2000年頃に巻き起こった「ハローキティブーム」をリアルタイムで経験した世代にとっては、懐かしさと今の自分のライフスタイルが重なり合う。
なぜ今、「大人」に向けたグッズ展開なのか。本ラインナップの企画・販売を手がけた、株式会社3caratの商品企画担当者にその背景を聞いた。
「大人になっても好き」という気持ちに応えたい
今回、同社にとってサンリオグッズの企画・販売は初の取り組みだったという。出発点にあったのは、「子どもの頃からサンリオが好きだった」という大人世代の存在だった。
「サンリオは、多くの人が幼少期に親しんできたブランドです。大人になった今もキャラクターに愛着を感じている方は多いはずですが、実際のグッズは低年齢層向けのデザインが中心で、日常使いには少しハードルが高い面もあると感じていました」(商品企画担当者、以下「」内同)
過去のサンリオのイベントでは、ノスタルジーを誘う商品を展開し、大人世代にアプローチした例もある。2024年の「ヴィンテージレトロポップアップショップ」や2025年の「胸キュンメモリーズポップアップショップ」では、ヴィンテージ風ファッションを身に纏ったキャラクターのぬいぐるみや、平成を彷彿させるデニム生地の筆箱など、懐かしいアイテムが並んでいた。ただしどれもキャラクターが前面に配置されており、いざ大人が実生活で使うとなるとやや躊躇してしまいそうではある。
3caratが掲げたコンセプトは、「今の私にちょうどいい、大人のサンリオ」。キャラクターの可愛らしさは残しつつも、色使いやモチーフの見せ方を抑えることで、「懐かしさを感じながらも、日常になじむ洗練されたデザイン」を意識し、「さりげないかわいさ」と「上品さ」を融合。大人が自然に生活に取り入れられるグッズ展開を目指したという。
