10年国債利回りは1999年2月以来の高水準となる2.1%に上昇した(写真:時事通信フォト)
12月の日銀金融政策決定会合で利上げが決定され、30年ぶりに0.75%の水準に達した。一方で、株式市場では、利上げが事前に織り込まれていたこともあり、日銀会合後は株高の基調となっている。では、このまま株価は安定した推移を続けるのか。それとも、ここから市場の流れが変わるのか。個人投資家・投資系YouTuberの森口亮さんによる、シリーズ「まるわかり市況分析」。森口さんが解説する。
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2025年最後の日銀金融政策決定会合では、「利上げ」が実行されました。利上げは本来、景気にブレーキをかける引き締め的な政策ですが、今回は事前にある程度織り込まれていたこともあり、日銀会合通過後は株高の流れが進行しています。
では、このまま株価は安定した推移を続けるのでしょうか。それとも、ここから市場の空気が変わってくる可能性はあるのでしょうか。
一時的な調整か?「13週線」割れ後の日本株の現状
2025年最後の日銀金融政策決定会合が開催された12月第3週の日本株市場では、日経平均株価が一時的に13週移動平均線を割り込む場面が見られました。短期的には「トレンド転換」を警戒する声も出ていましたが、会合通過後は持ち直しており、現時点では調整の範囲内と見るのが妥当でしょう。
一方で、FOMC(連邦公開市場委員会)や日銀会合といった大きなイベントを通過し、クリスマスラリーへの期待が囁かれる局面に入っています。ただし、年末年始は市場参加者が減少しやすく、流動性の低下によって値動きが荒くなりやすい期間でもあります。
