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【対談:玉木雄一郎氏×高橋洋一氏】玉木氏が語る“高市政権の評価と2つの死角” コメ高騰問題には「価格は市場原理の中で決まるべき」と、国の関与を減らす提案

いま本当に必要なコメ高騰対策とは

高橋:財政出動でインフレが悪化すると言われてますけど、そもそも今はインフレなのでしょうか。

玉木:消費者物価指数では3%ですね。

高橋:上がっているのは食料品ですよ。エネルギーと食料を除く指数は前年比1.6%程度で、これでインフレとは言わない。ただ食料品は6.4%も上がっていて、とくにコメは何とかしないと。

玉木:ええ、生産者から見ても5キロ5000円はコメ離れが心配になるほどの高値ですし、おこめ券を配るというのは値段を下げる政策ではない。

高橋:その通り! おこめ券はおかしい。玉木さんのコメ高騰対策は?

玉木:価格のコントロールは基本的にしないことが大事です。確かに、鈴木憲和農水大臣も「価格コントロールはしない」と言っています。しかし、その代わりに生産調整はするんです。小泉進次郎前大臣(現・防衛相)がやった備蓄米放出のような価格介入はしないが、生産の数値目標は割り当てるし、転作奨励も続ける。広い意味での価格コントロールです。

高橋:つまり減反だ。

玉木:農水省は供給量を人為的に抑えることでコメ価格を引き上げ、消費者の負担によって農家の所得を補償してきました。デフレの時代はさておき、今はもう消費者が耐えられなくなっています。高いコメを買ってもらうのにおこめ券が必要なら、お肉券も卵券も、となってしまいますよ。

高橋:農水省は毎年、需要見通しを作っては外しまくっている。当たるはずがない需要見通しを出すなんて、やっているのはもはや農水省だけです。

玉木:やはり市場原理のなかで価格が決まるということでしょう。国が関与を下げれば、作りたい農家は作るから値段も下がる。代わりに、高い生産コストを賄えない農家のために、政策で直接補償をしたらいいんです。

 * * *
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【プロフィール】
玉木雄一郎(たまき・ゆういちろう)/1969年、香川県生まれ。国民民主党代表。1993年、東京大学法学部卒業後、大蔵省(現・財務省)入省。2005年、財務省を退官し、衆院選に民主党公認で香川2区から立候補したが落選。2009年衆院選で初当選。希望の党代表を経て2018年に国民民主党代表となり、2020年の新・国民民主党設立以降も代表も務める。

高橋洋一(たかはし・よういち)/1955年、東京都生まれ。経済学者。嘉悦大学教授。1980年、大蔵省(現・財務省)入省、理財局資金企画室長、内閣参事官など歴任。2008年に退官し、著書『さらば財務省!官僚すべてを敵にした男の告白』(講談社)で山本七平賞受賞。YouTube「高橋洋一チャンネル」で注目を集め、チャンネル登録者数は140万人。

※週刊ポスト2026年1月16・23日号

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