実家を相続する場合には、どのような選択肢があるのか(写真:イメージマート)
親の暮らす「実家」に難題を抱えているケースは少なくない。老朽化や空き家問題もあり、処分するか相続するか悩む人は多い。選択次第で思い出深い実家は価値ある財産にも、大きな負担にもなる。まずはどのような選択肢があるのか、把握しておきたい。
もっともシンプルな解決策とは
大事に守ってきた実家も、やがては処分の決断を迫られる時がやってくる。親が老人ホームに入居することになった後、また親の死後に家族が相続する場合など、どう扱うのが正解なのか。
相続に関する情報を自身のYouTubeチャンネルで発信する、税理士の勝部貴史氏(勝部税理士事務所代表)が言う。
「もっともシンプルな解決策は、子供などの相続人や親族が住み続けることです。売却の手間やコストがかからず、住む人の住居費が抑えられるメリットもあります。老朽化によるリフォームや以後の維持費用がかかったとしても、『小規模宅地の特例』(※相続時、不動産の評価額が最大80%減額される制度)など節税メリットもあるので、相続税の課税対象となる世帯は優先的に検討すべきでしょう」
持ち主である親が存命中に親の資金でリフォームを行なえば「建物の固定資産税評価額はそれほど上がらないため、相続財産の圧縮効果もある」(同前)という。
いずれにせよ「処分は自身が元気なうちに家族と考えておきたい問題」と勝部氏は強調する。
