“ぷっくり”したシールが人気(イメージ)
小学生を中心として「シール交換」が猛烈なブームになっている。ブームを牽引しているのは、文具メーカー・クーリアの『ボンボンドロップシール』(以下「ボンドロ」)。樹脂でプックリと盛り上がった立体的なシールで、2024年3月の発売以降、1500万枚以上が出荷されている。
ボンドロには、アイス、果物、お菓子、動物などに加え、人気キャラクターのコラボ商品もあり、ラインナップがとにかく豊富だ。子供のみならず、かつてシール交換を楽しんだ平成世代の女性もブームに参入しているようだが、その人気は凄まじく、入手困難の状態が続いている。公式Xでも「品薄状態でご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございません」という投稿が、昨年11月以来、固定されたままだ。
4か月で買えたボンドロはたった1枚
小学4年生の娘を持つYさん(40代/女性)は、こう話す。
「ウチの娘がボンドロにハマったのは昨年の春頃。当時は近所の雑貨店に普通にボンドロが並んでいて、何かご褒美をというときには、何種類かの中から好きなシールを1枚買ってあげるのがお決まりのパターンでした。デザインは大人が見ても可愛らしいですし、値段も数百円なので、高いおもちゃをねだられるよりは遥かにマシ。買ってもらったシールを嬉しそうにシール帳に貼ったり、クラスメイトと楽しげにシール交換したりする姿を見るのは微笑ましかったものです。
けれど、それもせいぜい夏まででした。2学期に入って学校でブームが本格化すると、シールはどんどん見当たらなくなり、10月頃には常に売り切れ状態。娘のシール熱は全然冷めていないので、休みの度に親子で必死に駆けずり回りましたが、4か月で買えたボンドロはたった1枚です」
あまりの手に入らなさに業を煮やし、Yさんの娘が通う小学校では、明らかにニセモノの“ボンドロ風シール”、ボンドロに似た立体的な“ぷっくりシール”、さらに、まったく普通の“平面シール”によるシール交換が当たり前になっているのだとか。さらに、ブームに踊らされる親のイライラも募っている。
「今やシールなら何でも売れる状態なので、胡散臭さが加速度的に増しています。先日も娘のシール探しに付き合わされましたが、雑貨屋、文具店、書店はもちろん、アパレルショップ、手芸店、スーパー、コンビニ、ディスカウントストアなどもシールコーナーを設けており、韓国食材店にもシールが置いてありました。
値段も着実に上がっています。ボンドロブームに乗っかった“ボンドロ風シール”は、以前は300円ぐらいだったのに、先日はシート1枚880円で売っているのを見かけました。シールだけでなくシール帳まで入手困難になっていて、1冊2000円近くすることもあります。
最近では、シールが入荷しているかどうかは一瞬で分かるようになりました。もしシールが並んでいれば、不自然な人だかりが出来ているか、レジに長蛇の列が出来ていますから。人だかりが出来ていると、ブームとは無関係そうなおじさんや年配の方まで集まってしまうので、カオス状態ですよ」
