原宿・竹下通りで売られていた“ポンドロ風”シール。大人たちが群がっていた
店も学校も迫られるブームへの「対応」
首尾よくシールを入手できた人、シールブームで上手に儲けた人はウハウハだろうが、シールが手に入らない子供のみならず、現場の人間のストレスも溜まっているようだ。都内の大型ショッピングモールの雑貨店で働くHさん(30代/女性)は、シールブームの現状についてこう語る。
「あまりにシールが売れるので、店側は対応を迫られています。以前は開店時に品出ししていましたが、休日になるとオープン前からシール目当ての親子が集まり、シャッターが開くと同時にモール内を猛ダッシュするので、モール側から対応を迫られ、開店時にはシールを並べないようにしました。『ボンドロはありますか?』『いつ入荷しますか?』という問い合わせは1日に何十件もあります。
うちの店では、ボンドロが入荷した際、以前は個数制限をかけていましたが、大幅に緩めました。1人1つだとレジの列が長くなって隣の店からクレームが来ますし、その間はスタッフ全員、レジにかかりきりになりますから。数人に売っても100人に売っても売上は同じですし。
モールにはゲームセンターが入っていますが、クレーンゲームの商品はシールばっかりです。知り合いの店員に聞いたら、『土日は人だかりが出来てる』と言ってました」
学校で“禁止令”が出たと話すのは、都内に住むUさん(30代/女性)だ。
「去年の6月ぐらいから娘の小学校でシール交換が流行り始め、当初は学校も黙認していたんです。それが、ブームがどんどん過熱して、授業中にシールを眺めたり、保有枚数でマウント合戦になったり、“交換レート”で揉めたり、ニセモノ・ホンモノを巡って言い合いになったり、盗難騒ぎが発生したりと、シール絡みのトラブルが頻発。ついに“禁止令”が出ました。
ウチの娘は小4ですが、クラスにはすでにシール熱が冷めた子もいるようです。理由は、“後から興味を持ったので、先に始めた子には永遠に勝てない”“交換しようと思ったら『ニセモノだからダメ』と言われてイヤになった”など、色々あるようですが、やはり決定的なのは“全然買えないから”。だからと言って、いつでも買えるようになったら子供は興味を失うような気もしますし、ママ友たちとは“いつまでブームが続きますかね”と話しています」
経済原則に当てはめれば、供給が拡大すれば市場価値は下がるはずだが、数か月後のシール事情はどうなっていることやら……。
