RSはPHEV(プラグインハイブリッド)。ボディ左側サイドに給油口があり、右側サイドには普通充電と急速充電の充電ポートが装備される。今回は満充電後、約60KMをEVのみで走行できた
PHEVはトヨタのしつけの良さにより、実にスムーズで心地いい走行フィールを実現していた。システム最高出力:306PS(225kW)だが荒々しいフィールのないパワーユニットだ
実に「着心地のいいエステート」はエレガントな立ち振る舞いが自慢
そうした中でクロスオーバーSUVというスタイルをとった「クラウン・エステート」の全高は1,625mmです。背が高くなったと言ってもトヨタの本格的SUV、ランクル250の全高1,925mmより30cmも低く、クロスオーバーSUVらしくスタイリッシュに見えます。個人的には背が低いワゴンはエレガントで使いやすく好きなのですが、それはあくまでも個人的な嗜好。そこでクラウン・エステートの決断は、重心位置もSUVとしては低めで、走りの良さも期待でき、エレガントに仕上げるという道を選んだのは十分に理解できます。
早速、PHEV(プラグインハイブリッド)モデルの「RS」に乗り込む。個人的な感想ですが体がスッと車内に受け入れられた感覚があり、シートのフィット感がいい。確かに室内は広いのですが、サイズの大きなシャツやウエアを着ている感覚もなく、ピタリとした着心地の良さを感じていました。
そんな心地よさとともに走り出すと、さすがにプレミアムセグメントと言えるスムーズさを伴いながら、静かにして力強さのある加速感。アクセルを思いっきり深く踏み込めばそれなりの切れ味を見せますが、この“着心地のいいキャビン内”でドライブしていると、別に激しさなど求めなくていい、という気になります。タイヤの真円性を感じつつ、町中でも高速でもクラウン・エステートは駆け抜けていきます。
さらに時間が経過すると、また新たな良さというか心地よさの秘密が見えてきました。ドライブしているとボディ全体がコンパクトに感じられるのです。とくに市街地での取り回しの楽さのお陰で、心地よいフィット感を生み出し、心を穏やかにしてくれるのです。プレミアムにふさわしい穏やかな時間がエステートともに流れていきます。
決して煌びやかさ華やかさを求めないキャビンもいい。ダッシュボードやメーターなどは他のモデルとほぼ同じですが、感じさせる上質な仕立ては歴代のクラウンの「ワゴン」が継承してきた“和の渋み”が健在。16代続いているクラウンには今後も「エステート」という独特の存在感は必要だと感じました。
クラウンシリーズは基本レイアウトなどは共通。ただ細部を変更することによってモデルならではの個性を演出。色使いなど落ち着いた演出のエステートは高級感と独特に居心地の良さを感じた
冬場、シートヒーターによって長時間座っていると負担のかかりやすい背中や腰、寒い日に冷えやすい脚部に快適なぬくもりを伝える



