2シーズン目の冬も性能低下を感じることなく雪道走行を無事にクリア
いよいよ圧雪路へ乗り入れます。ゴムは冷えると堅くなる性質がありますが、そうした場合でもシンクロウェザーは「温度スイッチ」が働き、軟らかさを維持し、グリップ力を低下させない、ということになっています。確かに乗り味に硬さやショックが増した感じはありません。これが夏場のしなやかさと氷上性能の両立に成功した技術的な成果なのでしょう。
なおテスト走行の日は昨夜から晴れ上がったお陰もあり、放射冷却によって気温が下がっていたようです。午前中のワインディングの日の陰った部分はしっかりと凍結路が顔を見せるという路面状況になっていました。1年前、下ろし立てのシンクロウェザーなら圧雪路はもちろんのこと、このぐらいの凍結路でも問題なく走り切ってくれていました。それから約8000kmを走ってはいますが、溝チェックなどの事前調べでは、昨年同様の冬タイヤとしての能力を発揮してくれるはず。ただ、正直言って凍結路の上り坂で発進できなかったり、コーナーで予測以上に外側に膨らんだりして慌てることはないかという不安もあります。
そんなわずかな懸念を抱きながら圧雪路へ侵入。足で踏むとキュッキュッと音を立てるような路面状況で、ちょっと手で雪面を払うと凍結路面が所々に顔を出す状態です。それでもわずかな空転はトラクションコントロールの制御もあり、スッと収まりタイヤがグリップしながら発進も登りもクリア。相変わらず前後方向でのグリップ感には安心が持てます。下りのブレーキングにおいてもABSの作動は予想の範囲内であり、問題なく安定した制御が行われ安全に減速していきます。当初からあった横方向の滑り感も、十分にコントロールの範囲内です。こうした安定感は通常の30~40%減の速度で用心して走ることで、不安は解消されます。
凍結路はありつつも、この日の路面状ならば総じて穏やか。シンクロウェザーにとっては「比較的たやすい路面状況」だったとは思いますが、ほとんど問題なく2年目の雪道レポートであっても「問題なし」と報告できるだけの走りを示してくれました。
日常的に凍結の可能性のある北海道や雪国の人に「是非!」と積極的には言えないかもしれません。一方で先日も都内では5~10cmの積雪があっただけで立ち往生したり、いたるところで事故が発生したりしています。そうした東京をはじめとした大都市圏のユーザーや、箱根あたりでノーマルタイヤのまま立ち往生しているドライバーを見るにつけ、「このような人こそシンクロウェザーを試してほしい」という気持ちになります。さらに雪国に隣接するエリアの人たちにも「四季を通じて安心できるマテリアル」としてお薦めできると思います。
「突然の降雪」や「路面状況が読めない季節の変わり目」においては、確実に安心材料となることを改めて確認できました。さらにこの冬を乗り切れば、今度は夏タイヤとして2シーズン目に入ることになります。どんな乗り味の変化が現れるのか、パフォーマンスは落ちるのか? やはり気になるところですが、改めてレポートしたいと思います。もちろんその前に、タイヤのローテーションを行い、前後のタイヤを入れ替えて片減りなどしないように備えたいと思います。