感想を文字で残すと効果的
新たな知を得たら、それをアウトプットする時間を持つことも大切だ。
読書の場合は家族や友人に感想を語るだけでもいいが、文字で残すとより効果的だ。内容や感想を振り返る作業になるので脳が活性化される。
難しければ最初は2~3行でもいい。慣れてくれば、もっと書きたいという欲求が高まってくるはずだ。長くなった文章を整えるためには、じっくり考える時間も必要になる。
理想は無料のブログやAmazonのレビューといったネット上に書くことだ。そうすれば世界とつながり、多くの人が読んでくれる。僕もブログで書評を書いている。それを読み返せば、また本を読んだときの記憶も引き出せる。
僕は還暦を迎えてから衰えた記憶力を「手帳」と「ノート」でも補っている。歳を取ったらメモ魔になったほうがいい。
手帳はズボンの後ろポケットに入れ、その日に起きた出来事を何でも書き込んでいる。そして年末になると、翌年の手帳にその年のイベントを書き写す。手帳をめくっていくことで“去年の今頃はこれをした。またやってみよう”と思うことができる。
ノートは記憶を強化するために使っている。僕はわからないことがあって、Googleなどで調べたことは全部ノートに書きこんでいる。内容は暗記できないが、“書いた”ということ自体は覚えている。
ノートをしょっちゅう見返すことで、知識が蓄積されていく。今やこのノートは自分の財産になっている。
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後編記事《「幹事役を買って出る」「おもしろがる力を発揮する」 ベストセラー医師・松永正訓氏が教えるリタイア後の人生を輝かせる方法 誰にでもできコツは「発想の転換」》では、60歳を過ぎてからの「人付き合い」の秘訣や、脳も気持ちも若くいられるために重要な「発想の転換」など、松永氏が考える人生を輝かせるための知恵を紹介している。
(後編につづく)
※週刊ポスト2026年2月27日・3月6日号