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ビジネス

「次はレディー・ガガにオファーしたい」にしたんクリニック・西村誠司社長が明かすCM哲学 超豪華出演陣を起用する一方で、事業内容を一切説明しない意図とは

「マイナスイメージをプラスに」

〈同社のCMは「にしたんクリニック」という名前こそ連呼するものの、事業内容は一切説明しない。そこにも西村氏の“計算”があるという。〉

 先ほども述べたように、これだけ情報が溢れている時代には、多少、眉をひそめられるくらいのエッジが大切。テレビで私の豪邸を取り上げてもらうのも、あれくらい成金的なキャラがわかりやすくていいとさえ思っているんです。

 なぜなら、私は「マイナスイメージをプラスに転じる」ことは難しくないと考えているから。クリニックの医療サービスには、絶対的に自信を持っているんです。

 美容専門の「にしたんクリニック」に加え、2022年に不妊治療を専門とする「にしたんARTクリニック」を開業しました。私自身、2010年代にアメリカに住んでいた時、現地のクリニックで受けた検査や治療のおかげで娘を授かることができて、担当医に心からの感謝を伝えたんです。今度は自分がそう言われる側になりたいと思い開院しました。

 特徴は、駅前に開院し、不妊治療のクリニックでは珍しく診療時間を22時までとしたこと。働く女性で出産を望んでいる方は多いのに、診察時間や曜日が限られていたり、仕事を抜け出して治療に行くにも駅から遠かったりする。そうしたストレスを軽減することが大切だと思うのです。科学的根拠もエビデンスもありませんが、患者様がリラックスした気持ちで「この人たちにゆだねれば間違いない」と思ってくださった時に授かることは少なくないと。

 知名度が上がれば反感を買うのも事実ですが、そこは“ギャップの法則”。マイナスイメージがあったとしても、実際にクリニックを受診いただいた方には「出会えて良かった」と思っていただける医療をお届けしていきます。

 思えば、私の起業家人生は失敗のほうが多かった。20代で創業し、ボイスメールの事業に失敗して7000万円の借金ができたのが27歳。その後、海外に行く人に携帯をレンタルする事業がヒットしましたが、実はボイスメールのほうが自信はあった。

 ただ、双方に共通していることは「やった」ということ。今もうまくいかなければ落ち込みますけれど、どんなことでもとにかくやってみなければわかりません。これからも、その時に考えられることをとにかく全力で「やってみる」つもりです。

【プロフィール】
西村誠司(にしむら・せいじ)/1970年、愛知県生まれ。海外用Wi-Fiレンタルサービス「イモトのWiFi」、美容内科「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。2022年に不妊治療専門の「にしたんARTクリニック」を開業。2025年に北海道東川町の地方創生アドバイザーに就任。

聞き手:山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年、東京都生まれ。放送作家。コメンテーターとして『1周回って知らない話』(日テレ系)や『サンデージャポン』(TBS系)、『ドデスカ+』(メ~テレ)等に出演。

※週刊ポスト2026年3月13日号

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