後ろの組がティーショットを打ってきてビックリ(写真:イメージマート)
ゴルフをプレーしていて、もし後ろの組から打たれたボールで怪我をした場合、賠償責任は打ってきた人だけではなく、プレー間隔を詰め込んだゴルフ場にも問われるのだろうか。実際の法律相談に回答する形で弁護士の竹下正己氏が解説する。
【相談】
ゴルフ初心者の仲間たちとグリーンデビュー。でも、楽しめませんでした。というのも、私たちのプレーが遅いせいか、後ろの組がティーショットを打ってきたのです。ボールが当たったら一大事。この場合、悪いのは打ってきた人ですよね。間隔を開けず、お客を詰め込み過ぎのゴルフ場の責任も問えますか。
【回答】
まず、後方から先行パーティへ打ち込んで、打球事故を起こしたプレイヤーが責任を免れることはありません。当該プレイヤーに打球をぶつける意図がなくても、先行パーティがプレー中、あるいはグリーンの空き待ちの様子がわかる場合に、あえて打ったときはもちろんですが、少し注意を払えば、これらの様子が判明できる場合でも、打球事故は過失による不法行為となり、当該プレイヤーに100%の責任が生じます。
ゴルフでは先行パーティに少しでも打ち込む可能性があれば、プレーを控えるのが基本的なルール。どんなスポーツでも程度の差こそあれ、事故の危険はつきもの。そのためスポーツを楽しむ以上、一般に認められているルールを守ったプレーの結果、生じた不利益は許容せざるを得ないので「許された危険」として免責する法理がありますが、ご質問の場合はおよそ、そのような理屈は通用しません。
