*17:47JST 丸文---3Q売上高は微増、モビリティ・民生機器向け半導体が堅調に推移
丸文<7537>は1月30日、2026年3月期第3四半期(25年4月-12月)連結決算を発表した 。売上高が前年同期比0.6%増の1,528.21億円、営業利益が同36.9%減の42.79億円、経常利益が同48.9%減の14.60億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同73.6%減の4.91億円となった。主力のデバイス事業において、産業機器向けの需要は在庫調整により低調だったものの、民生機器やモビリティ向けの需要が堅調に推移したことで増収を確保した。利益面では、代理人取引の減少による売上総利益の低下や、人件費を中心とした販管費の増加、為替変動の影響等により、前年同期を下回る結果となった。
デバイス事業の売上高は前年同期比1.4%増の1,140.76億円、セグメント利益(経常利益)は同85.4%減の2.12億円となった 。用途別では、車載インフォテイメントシステムの需要が底堅いモビリティ向けや、大手電機メーカー向けを中心としたアミューズメントや家電、AV関連等の需要が伸長した民生機器分野が売上を牽引した。一方、FA機器等の産業機器分野は在庫調整局面が継続しているが、同社は需要トレンドを背景に、今後は緩やかな回復を見込んでいる。利益面では、為替相場の変動による影響を受け営業外費用の増加が押し下げ要因となったものの、成長分野での商圏拡大に注力している。
システム事業の売上高は前年同期比1.0%減の375.49億円、セグメント利益(経常利益)は同5.1%増の17.22億円となった 。医用機器分野において放射線治療装置の需要が減少したものの、防衛・宇宙関連市場の拡大を背景とした航空宇宙機器分野が好調に推移し、増益に寄与した。特に、1970年代からJAXA等の国家プロジェクトに参画してきた知見を活かし、人工衛星向けの高信頼性部品の供給やロケット打上げ支援が強みである。
アントレプレナ事業については、通信インフラ向け時刻同期システムの需要減により減収となったが、介護施設向けのコミュニケーションロボットや、引き合いが強いハンディ型超音波画像診断装置等のデジタル医用機器をはじめとする、新規領域での早期収益化に注力している。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比0.4%減の2,100.00億円、営業利益が同23.5%減の70.00億円、経常利益が同23.5%減の50.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.9%減の30.00億円とする、2025年11月公表の数値を据え置いている。株主還元については、配当性向40%もしくはDOE(株主資本配当率)2.5%を基準としており、当期はDOEに基づき、年間で1株当たり50.00円(中間25.00円、期末25.00円)の配当を予定している。また2026年1月に株主優待の新設を発表し、1年以上の継続保有で1単元以上(1,000円相当)、5単元以上(3,000円相当)のデジタルギフトを贈呈する。
今後はM&Aも視野に入れつつ、中期経営計画の目標達成に向けて商材の拡充と販売網の拡大を推進していく方針である。
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