*11:01JST FB Research Memo(1):2026年4月期第3四半期も増収増益基調が継続
■業績動向
フリービット<3843>は、法人向けにインターネットビジネスやMVNO(仮想移動体通信事業者)向け事業支援(MVNE※)サービス、集合住宅向けインターネットサービス、インターネット広告、個人向けインターネット接続やモバイルなどのサービスを提供しており、事業は「5Gインフラ支援事業」「5G生活様式支援事業」「企業・クリエイター5G DX支援事業」の3つのセグメントで構成される。
※ MVNOの支援事業者。
1. 2026年4月期第3四半期の業績概要
2026年4月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比13.9%増の46,188百万円、営業利益が同9.0%増の5,110百万円、経常利益が同5.5%増の4,893百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同30.7%増の3,303百万円と増収増益となった。通期予想に対してもハイペースで進捗し、売上高は3事業がいずれも順調に伸長した。利益面では、「企業・クリエイター5G DX支援事業」における成長投資が利益を圧迫したものの、「5Gインフラ支援事業」「5G生活様式支援事業」による収益の押し上げにより増益となった。なお、親会社株主に帰属する四半期純利益の伸び率が特に大きいのは、(株)ギガプライズの100%子会社化(議決権)(2025年3月18日TOB成立)に伴って利益の100%を取り込んだことが主因である。
「5Gインフラ支援事業」は、売上高が前年同期比12.7%増の8,832百万円、セグメント利益が同39.0%増の1,467百万円と増収増益となった。MVNEサービスの規模拡大が増収に寄与した。利益面では、人材強化等による教育費増はあったものの、増収による収益の押し上げにより大幅な増益となった。
「5G生活様式支援事業」は、売上高が同9.6%増の21,014百万円、セグメント利益が同13.3%増の3,026百万円と増収増益となった。集合住宅向けISP(5G Homestyle)の提供戸数が拡大した。利益面でも、同サービスの伸びによりweb3関連プロジェクトへの投資等に関わる費用増をカバーし、増益となった。
「企業・クリエイター5G DX支援事業」は、売上高が同17.4%増の18,054百万円、セグメント利益が同36.5%減の619百万円と増収減益となった。売上高は、アフィリエイト事業やEC関連事業を中心に拡大した。一方、減益となったのは、国内アフィリエイト事業における広告費増や成長を企図した海外拠点の準備等によるものである。これら先行投資が利益を押し下げているものの、海外事業については2027年4月期以降の収益化を見込んでいる。
2026年4月期第3四半期における活動面では、ソフトバンク<9434>との協業(通信インフラ連携や次世代デジタル基盤の共同推進)や学校法人藤田学園との共同開発(web3型PHRの実証実験及びサービス化に向けた取り組み)、エンタメ系企業との協業準備(「Portfolia(ポートフォリア)」※を活用した非中央集権型エンタメサービス)など、web3実装企業の実現に向けて着実な進展を図った。
※ 「Portfolia」とは、これまでの中央集権型インターネットの抱える社会課題(たとえば、クラウドサーバー依存とデータセンター問題、個人情報の集中とプライバシーリスク、エコシステムの囲い込みと検閲など)に対する「アンチテーゼ」として存在し、サーバーレス及び個人情報を取得しない設計といった持続可能なプラットフォーマー構築への進化に向けた象徴的なものである。同社では、すべてのプロダクト群への実装を行い、利用者の利便性向上のみならず、運営者の劇的な費用削減を目指す考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)
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