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FiscoNews

【注目トピックス 日本株】クリレスHD Research Memo(2):積極的なM&Aにより様々な業態を手掛ける「グループ連邦経営」を展開

*11:02JST クリレスHD Research Memo(2):積極的なM&Aにより様々な業態を手掛ける「グループ連邦経営」を展開
■会社概要

1. 事業内容
クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>は、SC内のレストラン及びフードコートの運営を主力とするとともに、M&Aにより獲得した居酒屋業態や飲食店業態を展開している。持株会社として、連結子会社22社(そのうち、海外5社)を束ねている(2026年2月期末現在)。

高い集客力を見込める立地へのこだわりとそれぞれの立地環境(地域特性や顧客属性、競合状況等)に見合った業態の組み合わせによるマルチブランド・マルチロケーション戦略や、成長性のある様々な業態を積極的なM&Aにより取り込む「グループ連邦経営」に特長があり、2026年2月期末現在の店舗数は220超の業態で1,125店舗に上る。

過去数年間にわたってコロナ禍の影響を受けたものの、アフターコロナを見据えたポートフォリオの見直しや「守り」から「攻め」への投資も再開しており、ロケーションビジネス(立地重視)から、コアブランド※を軸とするブランドビジネス(ブランド重視)への転換を進めている。

※ 現在は25のコアブランドを選定:「しゃぶ菜」「デザート王国」「MACCHA HOUSE」「雛鮨」「銀座木屋」「海南鶏飯食堂」「かごの屋」「あずさ珈琲」「いっちょう」「萬家」「AWkitchen」「Mr.FARMER」「TANTO TANTO」「やさい家めい」「つけめんTETSU」「JEAN FRANCOIS」「遊鶴」「磯丸水産(食堂)」「鳥良」「サンジェルマン」「レフボン」「サンヴァリエ」、カフェ業態、沖縄業態、大衆居酒屋である。

同社の事業カテゴリーは、1)商業施設を中心に多様なブランドにてレストラン及びフードコートを運営する「CRカテゴリー」、2)居酒屋業態を運営する「SFPカテゴリー」(現 居酒屋カテゴリー)※、3)様々な飲食店業態を運営する「専門ブランドカテゴリー」、4)シンガポールや香港、北米等でレストランを運営する「海外カテゴリー」の4つに分類される。2026年2月期の売上構成比は、主力のCR事業が35.3%、専門ブランド事業が30.3%と、この2領域で全体の約3分の2を占める安定した構造となっている。2022年2月期に13.1%まで低下し一時低迷したSFP事業は、その後着実に回復し、2026年2月期には18.8%までシェアを戻した。特筆すべきは海外事業の成長であり、2021年2月期の6.8%から2026年2月期は15.7%へと5期で存在感を高めている。国内収益基盤に、回復したSFP事業と成長続く海外事業が加わり、バランスの取れた理想的な事業ポートフォリオを確立しつつある。

※ 2027年2月期から「SFPカテゴリー」を「居酒屋カテゴリー」に名称変更。

また、立地別店舗数の構成比は、都市SCが25.9%、郊外SCが21.5%、駅前・繁華街が22.6%、ロードサイドが14.5%、スポーツ&レジャー※1が7.3%、SA・PA※2が2.7%、海外が5.1%、その他が0.4%となっており、従来は商業施設への出店が中心であったが、近年では立地の分散が進んだ。

※1 ゴルフ場やテーマパーク内レストランの受託運営など。
※2 高速道路のサービスエリアやパーキングエリア内店舗の受託運営など。

2. 沿革
同社は、1997年に現 代表取締役会長である後藤仁史(ごとうひとし)氏のファミリー企業である(株)徳壽により(株)ヨコスカ・ブルーイング・カンパニーとして設立された(1999年に(株)クリエイト・レストランツに商号変更)。ただ、実質的な創業としては、1999年に徳壽から洋食レストラン5店舗の営業譲渡を受けて、本格的にレストラン事業を開始した時点と言える。2000年には当時三菱商事<8058>の社員であった前 代表取締役社長の岡本晴彦(おかもとはるひこ)氏が、社内ベンチャー制度で同社に参画するとともに、三菱商事による資本参加を受ける(三菱商事との資本関係は2012年に解消)。その後、三菱商事による信用力などを後ろ盾としながら、商業施設等への出店を中心とした店舗数の拡大によって成長を加速し、2005年には東京証券取引所(以下、東証)マザーズ市場への上場を果たした(2013年には東証第1部へ市場変更、2022年4月からは東証プライムへ移行)。2021年5月からは川井潤(かわいじゅん)氏が代表取締役社長に就任している。

また、M&Aにも積極的に取り組んでおり、2007年に日本料理の「吉祥」を傘下に収めると、2010年には持株会社体制へ移行し、「グループ連邦経営」の基盤を築いた。その後、2012年に(株)ルモンデグルメ、2013年にSFPダイニング(株)(現 SFPホールディングス)と(株)イートウォーク(現 (株)LG&EW)、2014年に(株)YUNARI及び(株)上海美食中心(R21Cuisine(株)より商号変更)、2015年に(株)KRフードサービス及び(株)アールシー・ジャパン(現 (株)クリエイト・ダイニング)などを相次いでグループ化した。なお、SFPダイニングについては、2014年12月に東証市場第2部へ新規上場させた(2019年2月28日には東証第1部に市場変更、2022年4月からは東証プライムへ移行)※。さらに2019年には木屋フーズ(株)や(株)いっちょう等を、2022年には(株)サンジェルマン等をグループ化した。

※ 2026年4月14日付けでSFPホールディングスとの合併を公表した(2026年7月1日実施予定)。

海外展開については、2008年に上海現地企業と合弁会社を設立したことを皮切りに、実験的な段階として2010年に中国、2011年にシンガポール、2012年に香港、2014年に台湾に100%子会社を設立※するなど、アジア市場開拓を進めている。また、2019年9月には海外初となる大型M&AとしてIl Fornaio (America) LLC(米国カリフォルニア州)をグループ化し、2024年9月にはWildflower事業を取得することで、北米での事業展開を加速している。

※ 中国及び台湾の現地法人は清算済み。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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