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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

現物不動産投資とREITの“いいとこ取り”商品「不動産デジタル証券」を解剖 少額から投資でき物件を身近に感じられるメリット 流動性は低いものの安定配当を得たい人向け

注意すべきリスクとデメリット

【1】流動性(換金性)が低い

 J-REITのように市場でいつでも自由に売り買いできるわけではありません。近年は「START(大阪デジタルエクスチェンジ)」という私設取引システムが開業し、売買の場は整備されつつありますが、まだ発展途上です。原則として数年間の運用期間を前提とする投資になります。

【2】元本割れのリスクがある

 安定しているとはいえ投資商品です。空室による賃料収入の減少や、運用終了時の不動産売却価格が想定を下回った場合には、元本割れを起こす可能性があります。

【3】商品ラインナップがまだ少ない

 2021年に国内初の案件が登場した新しい市場であるため、案件数が限られており、希望のタイミングで投資できないことがあります。

 不動産デジタル証券は、J-REITのような高い流動性があったり、株式のような大きな売却益を狙ったりする商品ではありません。すぐに売却して現金化したい方や、短期で大きなリターンを狙いたい方には向きません。

 一方で、現物不動産のように特定の物件へ投資したいけれど、管理の手間や多額のローンは避けたい、日々の値動きを気にせず、数年単位で安定した配当(インカムゲイン)を得たいという人にはとても向いています。まだ新しい投資商品ですが、大手金融機関の参入も相次いでおり、市場は着実に育ちつつあります。少額から不動産投資を体験してみる入口として、注目しておく価値がありそうです。

今回のまとめ

・不動産デジタル証券は、現物不動産とREITのいいとこ取り商品
・株式相場に左右されにくく、投資先の物件が明確なのが強み
・流動性は低いものの数年単位で安定配当を得たい人向け

【プロフィール】
藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。

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