「あんたの写真を撮るためにチケット代払ったわけじゃない!」
パーク内での過ごし方をめぐって、友人とのあいだに溝ができたと語るのは、都内の私立大学に通う女性・Bさん(21歳)だ。
「学部の友人4人でディズニーに行く約束をして、めちゃくちゃバイトに励んでお金を貯めました。新作のアトラクションを楽しみにしていたのに、パーク内では、ほとんどの時間を“撮影係”として過ごすことになったんです。
私はアトラクションや乗り物を楽しみたいタイプですが、友人は写真をたくさん撮ったり、パレードの動画を撮ったり、グルメを食べたりしたいタイプだった。ここまでタイプが違うとは思ってもいませんでした……」(Bさん)
Bさんの友人の一人は、インスタグラムの公開アカウントで積極的に自撮り写真や動画を発信している。4人グループの中心メンバーである彼女の撮影に、残りの3人が付き合う形となった。
「友人が“映える食べ物”を持っているところとか、かわいいスポットにいるところとか、写真を撮ってほしいと言われるんです。それで撮ると、『もっと盛れる感じで撮って!』『ねえ、これじゃ逆光じゃん』とか要求が多くて……。私以外の2人は、『かわいい~』と盛り上げていましたが、私は途中からテンションが下がってしまいました。
散々写真撮影に付き合わされたあと、『あのアトラクション、もう彼氏と乗ったから今日は乗らなくていい』と言われました(笑)。正直な話、こちらは必死にバイトをして貯めたお金で来ています。『あんたの写真を撮りに、わざわざ高いチケット代を払って来たわけじゃない!』とイライラしました」(同前)
同じチケット代を払っていても、その一日に求めるものは人それぞれ。価格高騰が続くなかで、お金と時間の使い方をめぐる価値観の相違によって、人間関係にヒビが入ってしまうケースもあるようだ。