様々なタイプがあるスクイーズ
粘着性が高いタイプはもはや“ゴミ収集グッズ”
まず気になるのは、「汚れやすさ」だ。前出のYさんはいう。
「スクイーズは表面がペタペタと肌に張り付くような感覚が快感ですが、娘のスクイーズコレクションのなかで、粘着性が高いタイプのものには髪の毛やホコリがへばりついてしまっていて、“ウチってこんなに汚いんだ”ということがあからさまに突きつけられます(笑)。夫は『もはやゴミを集めるグッズじゃないか』なんて言っていました……。
公園で娘がスクイーズで遊んでいて、小さな女の子に貸してあげた時は悲惨でした。その子が地べたに落としてしまい、砂がこびりついて、お気に入りのスクイーズが台無しに。どれだけ拭いてもキレイにならなくて、泣く泣く捨てる羽目になりました。
子どもがカバンにスクイーズを入れて外出し、中に入れていたプリントにくっついてしまったという話を聞いたこともあります。もちろん全部がそうだというわけではなく、素材や製品によっては全くそういう風にならないものもありますが、家から持ち出すのは禁止にしました」
売り場のスタッフが明かす悩みとトラブル
遊ぶ側だけでなく、売る側にも悩みの種はある。都内のショッピングモール内の雑貨店で働いているHさん(30代/女性)は、スクイーズにまつわるトラブルについてこう話す。
「売り物の商品を握って、袋を破いてしまうお客さんは多いです。破いたことをきちんと申し出る人もいますが、大抵は棚にそっと戻すだけ……。袋が破けた商品は値引きせざるを得ず、ウチの店では、目立つところに“袋が破けたスクイーズ”のコーナーを設置しています。
中にはスクイーズを強く握りすぎて、商品を破壊するお客さんもいます。買い取ってもらうのが筋かと思いますが、店頭で4~5回握ったぐらいで破れちゃうものだと、弁償してくださいとはなかなか言えないのが辛いところです」
食品そっくりの見た目がトラブルを招くこともある。埼玉県の巨大ショッピングモール内の書店で働くTさん(50代/女性)はこう話す。
「ウチの店では書籍以外にクッキーやスイーツも店頭に並べていますが、スクイーズだと思って握りつぶしたお客さんがこれまで何人かいました。特にクロワッサンは何度も被害に遭っています。スクイーズは“本物だと思ったらおもちゃ”というのが面白みですが、いわばその逆ですね。スタッフからは『これは食べ物です』という紙を貼ろうという案も出ましたが、『かえって不味そうに見えるのでは』という声も上がり、とりあえずは様子見状態です」
都内の高校に通うTさん(女性)のクラスでは一瞬、猛烈なスクイーズブームが訪れたが、あっという間にそれは終了したという。「ずっと握っているものでもないし、他に使い道があるわけでもない。気が付いた時には机やカバンの隅っこに追いやられて、誰も話題にしなくなりました」と振り返るTさん。果たしてこのブーム、いつまで続くのか。
