閉じる ×
閉じるボタン
有料会員限定機能の「クリップ」で
お気に入りの記事を保存できます。
クリップした記事は「マイページ」に
一覧で表示されます。
マネーポストWEBプレミアムに
ご登録済みの方はこちら
小学館IDをお持ちでない方はこちら
キャリア
Z世代大学生のIT学習環境

「見た目は立派なのに、内容が…」Canvaで発表資料を作るZ世代大学生たちが陥りがちな落とし穴 教員が懸念する「自分の資料を説明できない」実態

年々、資料の「見た目」のクオリティが上がっているという(イメージ)

年々、資料の「見た目」のクオリティが上がっているという(イメージ)

 仕事での企画提案から就職活動、大学の授業まで、自分の考えをわかりやすく伝えるプレゼンテーション。その印象を左右する資料の見栄えも、テンプレートなどを活用することで整えやすくなっている。

 大学でも、学生が作る資料の完成度に驚く教員がいる一方、「見た目は立派でも内容が薄い」「レポートになると文章が書けない」といった声もある。資料作成に使うツールが変わるなか、教員たちが実感する変化とは──。【Z世代大学生のIT学習環境・前後編の前編】

「高校生の頃からCanva」「パワポは使ったことがない」

 都内の中堅私立大学に勤務する大学教員の男性・Aさん(40代/経営学部)は、ゼミの学生やワークショップの受講生が作る資料について、年々、見た目のクオリティが上がっていると語る。

「昨年くらいからでしょうか。ゼミ生や演習授業の履修生たちのプレゼン資料が、大きく変化しました。『デザイナーが作ったのかな』と思うくらい、きれいな資料を出してくるんです。

 この変化には、年配の教授もびっくりしています。どうやって作ったのか聞くと、『Canvaで作りました』、『高校生の頃から使っています』と言うんです。さらに驚かされるのが、『パワポ(PowerPoint)は一度も使ったことがないです。全部タブレットとCanvaで完結します』という学生もいることです」(Aさん)

 Canva(キャンバ)は、プレゼン資料やSNS投稿画像、ポスターなどを作れるデザインツールだ。スライド作成を主な用途とするPowerPointに対し、幅広い制作物を扱う。豊富なテンプレートが用意されており、文字や画像を差し替えながらデザインを整えることができる。

 ただ、Aさんによれば、いざ学生のプレゼンが始まると、当初の期待が裏切られることも少なくないという。

「資料の見た目は素晴らしいのですが、とにかく内容が薄い……。最後に参考文献を載せるよう指導したら、まとめサイトやYouTube動画のリンクを貼っていたこともしばしば。リンク先の内容を説明できない、というケースもあります。スライド自体は、絵やデザインでそれらしく整えられていても、肝心のプレゼン内容が伴っていないことが懸念点ですね」(同前)

次のページ:立派なスライドをレポートにすると「文章化できない」
関連キーワード

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。