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地下アイドルにハマった30代男性 「我が子を見守る親の心境」

「アイドルと言っても完全なプロではないので、ライブは学校が休みとなる週末のみ。それも関東近郊だけなので、ほぼすべてのイベントに通っています。イベントは小さなライブハウスやイベントスペースなどで、基本的には他のアイドルグループとの対バン形式。入場料が1回あたり2000~3000円程度なので、1か月に2万円ぐらい。交通費も同じぐらいだと思います」

 そういったイベントは、数組から十数組のアイドルグループが登場し、各グループが15~30分程度のパフォーマンスを行う形態が一般的。パフォーマンス後にはブースが設けられ、物販やチェキ撮影、握手会などが行われる。CDやグッズも限られており、“同じグッズの大量買いはしない主義”というNさんが投じる額はそれほどではないようだが、それとは別にあることに莫大なお金を投じているという。

「カメラには相当お金をかけています。デジカメが10数万円、レンズには20万~30万円、三脚、バッグ……全部で50万円ぐらいはかかっています」

 こうなると一気に贅沢な趣味になるが、Nさんは地下アイドルの魅力をこう語る。

「もはや子どもみたいなもので、ライブを見に行くのは子どもの発表会を見に行くようなもの。ファンの数も限られていますから、メンバーからは名前で呼ばれていますし、『○○はダンスが上手くなったな』とか『××はオドオドしてたけど、自信がでてきたな』とか、我が子を見守る親のような心境です」

 ただし地下アイドルはメンバーの入れ替わりが激しく、「メンバーがある日突然、イベントで卒業を発表するのは当たり前。“メンバーが1人だけ”になってしまった時期もある」のだとか。Nさんは、メンバー脱退や解散のショックを和らげるため、他のグループにも触手を伸ばし始めているそうだ。

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