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高齢者再雇用 月収36万円と24万円で所得差1万円の不合理

「得する再雇用」「損する再雇用」の「違いは」?

「得する再雇用」「損する再雇用」の「違いは」?

 年金がもらえないから働くという選択が、逆に年金の受給額を減らすという結果を招くケースがある。実際に再雇用で働いている2人の“収支”を比べると、「得する再雇用」「損する再雇用」が見えてくる。

 神奈川県在住の山下貞和さん(63・仮名)は、大手金融会社で金融商品の開発担当部長まで勤め上げた。60歳で定年退職したが、今年、会社に請われて再雇用された。

 残業を含む現役並みの業務が求められたが、給与は36万円と再雇用にしては高い。定年時の45万円からは下がったものの、今年から老齢厚生年金の支給も始まったため、給与と年金の“ダブルインカム”になると喜んでいた。

 だが、山下さんは思い違いをしていた。働くことでそれまで月額12万円もらっていた年金が10万円もカットされたのだ──。年金制度に詳しい「年金博士」こと社会保険労務士の北村庄吾氏が解説する。

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