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70歳以上の自己破産が急増 2005年は3.05%で2014年は8.63%

 住宅ローンの支払いが重くのしかかるケースも少なくない。国交省の住宅市場動向調査によれば、新築分譲マンション購入者の平均年齢は43.3歳。中古マンションでは46.0歳となっている。住宅ローンの平均返済年数は25.4年(住宅金融支援機構の調査より)。返済は定年退職して年金生活となる60代後半まで続くため、2004年から始まった年金減額によって返済計画が破綻してしまっている状況が推測できる。

 都内の72歳男性も、自己破産申請を考えている。

「年金以外に収入のアテがない。そこで住宅ローン返済を賄うために投資を始めたが損失を出してしまった。毎月のローン返済のためにカードローンでカネを借りるという悪循環です」

 唯一の資産ともいえる自宅マンションの売却を余儀なくされたが、郊外の築30年以上の物件は大きく値を下げていたため、数百万円の返済が残った。

「ローンは完済できず、家まで失ってしまった。もうどうすればいいのか……」

※週刊ポスト2017年9月29日号

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