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CDが売れない時代 それでもCDを買う理由は?

もはや若者にとっては「触ったことがないもの」になりつつあるCD

もはや若者にとっては「触ったことがないもの」になりつつあるCD

 CDが売れなくなったといわれて久しい昨今。一般社団法人日本レコード協会によると、2016年における日本国内CD生産枚数は1億7490万枚。CDバブルと呼ばれていた1998年には年間で4億5000万枚以上のCDが生産されており、ピーク時の4割以下の規模となっていることがわかる。

「すでに、10代から20代前半の若い世代では、CDを買ったことがないという人も珍しくなく、さらにはCDを聞く環境がないというケースも多い。CDドライブが付いていないパソコンも多いですし、CDは音楽を楽しむメインのメディアではなくなりつつあるのは事実です」(音楽ライター)

 CDで音楽を聴かない人は、iTunesやレコチョクなどの音楽配信サイトで楽曲を購入したり、Apple MusicやSpotifyなどの月額定額制のサブスクリプションサービスを利用したり、あるいは、YouTubeにアップされているミュージックビデオを楽しんだりしている。J-POPをよく聞くという20代の女性Fさんは、こう話す。

「YouTubeなどでサンプル聴いて、特に気に入ったものを配信で買うという感じ。iTunesで音楽を買って、スマホで聴いています。部屋で聴く時は、スマホにアクティブスピーカーをつないで聴くこともありますが、基本的にはイヤホンを使います。CDプレイヤーは持っていますが、今ではまったく使っていません。パソコンにもCDドライブが付いていますが、そもそもパソコン自体をあまり立ち上げないので、CDはもう全然買わない。(CDを買うという)発想がないかもしれません」

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