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旅行チラシ、「最安値」「サーチャージ不要」の落とし穴

チラシに書いてある甘~い言葉に要注意(画像はイメージ)

 2017年も残すところあと1か月。人気テーマパークや温泉などへの国内観光や、アメリカ、ヨーロッパへの海外旅行など、安心のツアー旅行をお考えの人も多いはず。でもちょっと待って! チラシに書いてある甘~い言葉にだまされてはいないだろうか? 旅行ジャーナリストの村田和子さんが話す。

「今の時期、チラシにはお得なツアーが数多く掲載されています。年末年始ツアーは最後の売り切り時期とあって、破格のツアーが出ることも。さらに、冬休みの大型連休後から2月にかけては、旅行が全般的に安くなる期間。こちらは年始に店頭や新聞のチラシでキャンペーンなどが展開されることが多いので、入念にチェックすべきでしょう」

 12~1月には「福袋企画」として、安いツアーが詰め込まれたチラシが出ることも。ただ、チラシを参考に旅行計画を立てる際、いくつかの注意点がある。

 たとえば、今年の3月に格安旅行会社「てるみくらぶ」が起こした詐欺事件。逮捕された同社社長の山田千賀子容疑者(67才)は、経営破綻する6日前まで新聞広告を打っていた。そこに謳われた〈現金一括キャンペーン〉は破綻のシグナルだったと、大阪観光大学の中村忠司教授は指摘する。

「旅行が催行できない時、クレジット払いなら費用がクレジット会社から戻ってくることが多いので安心です。てるみくらぶの現金一括払いは安さをウリに現金払いへ誘導していたと思われますが、これだと返金はほとんど期待できません。この“現金一括”の表記は、同社の危機的な経営状況を暗示していました」

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