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ふるさと納税の新しい形 返礼品もらわず寄付するだけのケースも

ふるさと納税の“新しい形”とは

 人気のふるさと納税。2017年分の寄付は12月末までとなっているが、納税先を決める前に知っておきたいことがある。返礼品はふるさと納税の大きな魅力だが、最近は、その返礼品をもらわず、ただ寄付するだけというケースも増え、人気を集めているというのだ。『ふるさと納税最強ガイド』(扶桑社刊)を監修した金森重樹さんは、こう語る。

「自治体の掲げた理念や用途に共感する人が寄付をするという新しい形のふるさと納税が登場しています。“あしながおじさん”気分を味わえます」

 たとえば広島県神石高原町では、犬の殺処分をゼロにする運動への寄付を募っている。寄付金は、動物愛護センターに持ち込まれ、殺処分対象とされた犬を里親に譲渡したり、元の飼い主に戻したりする活動資金に充てられる。

 また、東京都文京区でもひとり親世帯や就学援助を受ける世帯に食料を届ける「こども宅食」のための資金を集めている。NPOとの協業で、対象となるのは、ひとり親で児童扶養手当を受ける約700世帯、就学援助を受ける約1000世帯だ。

 ふるさと納税は、意外な心の変化も引き起こす。それまでは存在も意識していなかったような遠くの自治体の存在や、独特の取り組みを知ることで、応援したいという気持ちが生まれるのだ。

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