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コーヒーチェーン全盛の中、昔ながらの喫茶店を愛する人たち

コーヒーチェーン店にはない、昔ながらの喫茶店の魅力とは?

 1980年代くらいまでは街なかにたくさんあった喫茶店も、ドトールやスターバックスなど、様々なコーヒーチェーンが全国展開するようになって、一気に減少傾向にある。しかし、それでも昔ながらのレトロな喫茶店を愛する人は少なくない。

 都内の会社に勤務する40代の男性Aさんは、仕事の打ち合わせやランチに使う行きつけの喫茶店があるという。その喫茶店は創業50年を超えている。

「都内の某駅前にある古い建物の1階と2階が店舗になっている喫茶店で、雑誌などにも何度か紹介されているお店です。見た目からしていかにも“昭和の喫茶店”という感じなんですが、とにかく居心地がいい。お客さんも結構入っていて、適度にざわついているので、雑談や打ち合わせもしやすい。なんなら店のなかで携帯電話で話しても、そんなにマナー違反にならないような雰囲気なんですよ。それこそ店の中に公衆電話が置いてあるくらいですから」(Aさん)

 そもそも50年以上も営業を続けていられるということは、それだけ人気がある証拠だ。

「コーヒーは600円くらい。決して安くはないですが、1杯だけならおかわりOK。新聞各紙のほか、週刊誌も置いてあるので、それらをじっくり読んでいるお客さんもいます。食事はコーヒーとセットで1000円くらい。メニューはあまりありませんが、ボリュームが結構あるのでお得だと思います」(Aさん)

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