ビジネス

ビジネスシーンで増加中の「脱・手書き」、その功罪とは

会議の議事録など、直接PCに打ち込むケースも増えている(イメージ)

 スマートフォンやタブレット端末の普及によって、ビジネスの現場でも手書きの手帳やノートを使わなくなった人が増えている。たしかにスマホのアプリでスケジュール管理がはできるし、メモ書き程度であれば、スマホのメモ機能で十分だ。実際に、手書きノートを全く使わなくなったという40代会社員の男性Aさんはこう話す。

「以前は手書きの手帳でスケジュールを管理し、日頃のメモ書きなども、その手帳に書いていました。そのほかに打ち合わせ時のメモや、会議の議事録などを残しておくためのノートを使っていました。

 6年ほど前からスマホを使うようになって、スケジュールを手帳とスマホの両方で管理していたんですが、二度手間になっていたので、2年前から完全にスマホに移行。日々のメモもスマホのメモ機能を使うようになりました。また、手帳をやめたのと同時に、仕事用の手書きのノートも廃止して、パソコンで議事録を取るようにしました。仕事の内容によって、いくつか打ち合わせや会議用の議事録ファイルを作っていて、会議をしながらそこに打ち込む形です」

 手書きの手帳やノートをやめてどんな変化があったのだろうか。

「手帳とノートを持ち歩かなくなりましたが、逆にノートパソコンを常に持ち歩くようになりました。荷物の量としてはちょっと増えた印象ですが、パソコンとスマホがあれば問題ないという感じなので、特に面倒なことはないです。

 ただ、以前は手帳に日々の簡単な日記や備忘録を残していたんですが、そういったことはやらなくなりました。スマホだと最低限のスケジュールしか入力しないことが多く、あとから見返しても『こんなことがあったんだ』みたいな気付きはあまりない。メモについても、スマホだと要らなくなったものはどんどん削除してしまうので、後から見返すということもまったくない。その点は、なんとなくつまらなくなった部分なのかもしれません」(Aさん)

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。