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日本経済の命運を握る自民党総裁選 超円高&デフレに逆戻りの可能性も

 今や混迷の様相を呈する自民党総裁選で、もし私が安倍氏の最有力対抗馬と見る岸田氏が当選すれば、日本の政策がガラリと変わるのは間違いない。岸田氏が掲げる「ボトムアップの政治」というのは、内閣に官僚の人事権を集中させる改革を行なってトップダウンの政治を目論んだ安倍氏の政治手法の完全否定に他ならない。

 さらに岸田氏は、政策骨子に「Sustainable(持続可能)な土台」を掲げている。これは、持続可能な財政健全化のために、消費税率引き上げを2019年10月から予定通り行なうということだろう。その政治骨子に竹下氏も石破氏も共鳴したのは、その2人も消費増税に賛成だからだ。

 岸田氏が総裁選に勝利すれば、消費増税が予定通り行なわれることが決まり、財政は大幅な引き締めとなるだろう。2019年度はどうかわからないが2020年度はマイナス成長となり、日本の景気が失速することはほぼ間違いない。さらに、あの民主党政権末期の悪夢のような「超円高&デフレ」に戻ることもあり得なくはないと見る。

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