中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

自分から誘っておいて「カネがない」…、人を怒らせる“品格のないケチ”

「今日、お金がないので僕の分はご容赦いただけませんでしょうか」

 Tと私は顔を見合わせて「お、おう……」みたいな反応だったのですが、結果的にTと私とで割り勘ということにしました。もちろんAが私より4歳年下なのと、自分のメディアに執筆してくれていることも考えて、最初からこちらが多く払うつもりではいました。

 その日の合計が1万3000円だったとしましょう。だとすれば、Aからの飲み会開催依頼だったことを考慮し、年上の私とTが5000円ずつ払ってAは3000円、という線が妥当だと思われます。もしもAのお蔭でその場が非常に楽しかった場合は私とTとで6000円ずつ払って「じゃあ、Aさんは残りの1000円払ってね~」と言っていたことでしょう。

 しかし、いきなりの「カネがないからオレは払わないでいいだろ、ケッ」という宣言です。一体この男はどんだけ他人の気持ちが分からないのでしょうか。一応、自分にとって役立つ情報を得たいからと飲み会の開催を呼びかけ、あまつさえ自ら店の予約をすることもなくたいして面白い話をするでもなく挙句の果てにはカネが払えないとのたまう。

 こんなバカとは金輪際会いたくありません。あの時の数千円多く払った分は“手切れ金”のようなものだったと今は考えております。この時、つくづく「たかが1000~3000円程度のカネで、人間ってここまで評価を下げることができるんだな……」と感じ入りました。

 いや、カネがないのであれば、昼間にドトールで180円のコーヒーを飲みながら話せばいいんですよ。それなのに一人当たり4333.3円の飲み屋での会計を踏み倒す。割り勘だった場合の2166.7円(私とTが負担した分)があれば牛丼7杯食えるんだぞ、この野郎! お前はどんだけ品格のないケチなのだ! と思った次第です。

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