投資

老後資金で“やってはいけない投資”の代表格は不動産投資

定年退職後の不動産投資は要注意(写真はイメージ)

「老後のための貯金は3000万円必要」などとよく言われる。だからこそ“何千万円もの老後資金なんて用意できない!”と考えた人は、焦って「投資」に走りがちだ。しかし、元国税調査官でベストセラー『やってはいけない老後対策』著者の大村大次郎氏は鉄則として「大きく増やそうと思わないこと」を挙げる。

「素人が株の売買益をあてにして大金を投じるのは非常に危険です。実際、私の知人は東日本大震災後の株式市場の暴落で2000万円も損を出しました。最近流行の仮想通貨もハイリスクでお勧めできません」

 ただし株式投資を“やってはいけない”ということではない。大村氏は、「株は“売って儲ける”のではなく“持っておいて配当益を狙う”ことを前提とするのが良い」と続ける。

「配当金だけを目的に長期保有すれば、株はかなり有利な金融商品です。例えばこの10年でトヨタ自動車の株価は3000~8000円で推移していますが、平均126円の配当が出ています。最も値が高い時期に株を買っていたとしても、年利1.5%ほどの利息が付いた計算になります。最安時に買えば年利4%のリターンでした」

 2016年の東証1部上場企業の平均配当利回りは1.5~2%に達した。

「仮に退職金が2000万円あれば、400万円を株購入に回して年平均2%の配当をもらえば、毎年8万円のお小遣いになります。投資はあくまで『老後生活のリスクヘッジ』のひとつとして考えるべきものです」

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